『闇打つ心臓』まもなく公開(4/8〜5/19まで)

長崎俊一監督が80年代に撮った自主映画『闇打つ心臓(8mm版)』。この映画で我が子を殺し逃避行を続けていた主人公たち(内藤剛志室井滋)が、23年ぶりに再会したことで新たに始まる物語『闇打つ心臓 Heat,beating in the dark』が今週末から公開される。監督は8mm版と同じ長崎監督。23年前は独身だった内藤剛志もいまや子を持つ親となり、自分の役に対し当時とは異なる思いを抱いて撮影に臨んだ模様。それが作品にどう反映されてるのか、8mm版を観たことのある人などは比べてみるのもいいかもしれません。『闇打つ心臓』インタビューブログでは、8mm版関係者*1へのリレーインタビューが行われており、作品制作の経緯や当時のスタッフ・キャストの思いをより深く知りたい方は是非一読されたし(諏訪太朗さんのインタビューなんてなかなか聞けないよー)。ちなみに本作は「現代ドラマ」「8mm版の映像」「メイキングシーン」の3つで構成されてるらしく、普通の映画だと思って観に行くとビックリするかもしれません。

『闇打つ心臓 Heat,beating in the dark』 4/8(土)〜5/19(金)まで


【監督・脚本】長崎俊一【撮影】猪本雅三
【出演】内藤剛志/室井滋/本多章一/江口のりこ/諏訪太朗/水島かおり
104min/ビスタサイズ/2005年
□上映館:渋谷シネ・アミューズ(21:10〜レイトショー)


【STORY】 リンゴォ(内藤剛志)と伊奈子(室井滋)。20代の頃、我が子を殺して逃げた二人が23年ぶりに再会した。同じ頃、自分の子供を殺して逃げてる若い男女がいた。透(本多章一)と有紀(江口のりこ)。二人は逃げ込んだアパートの部屋で息を潜め、罵り合い、抱擁し、蛇口から落ちる水滴の音と、どこからか聞こえる赤ん坊の声泣き声に怯えていた。殺してしまった子供をめぐってすれ違う思いと、埋められない距離を抱えて、二組の男女の夜が過ぎてゆく。狂おしい後悔と痛み。誰も人生をリメイクすることなどできはしない。“また出会う”ことを除いては……。

4/8(土)は上映前に初日舞台挨拶あり。ゲストは長崎俊一監督、内藤剛志室井滋本多章一江口のりこを予定。当日朝9:30より整理券配布。


−追記−
トークショーの日程が追加されました。

4/19(水)上映後
ゲスト(予定):長崎俊一監督、諏訪敦彦(映画監督)、矢崎仁司(映画監督)
4/25(火)上映前
 ゲスト(予定):長崎俊一監督、大友良英(音楽) ※ミニライブあり
5/6(土)上映後
 ゲスト(予定):長崎俊一監督、黒沢清(監督)、大久保賢一(映画評論家)
5/16(火)上映前
 ゲスト(予定):長崎俊一監督、保坂和志(小説家)諏訪太朗諏訪敦彦(映画監督)
※当日朝9:30より整理券配布。


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*1:長崎俊一室井滋内藤剛志諏訪太朗、武藤起一(撮影)、諏訪敦彦(助監督)、黒沢清など。