『狼少女』まもなく公開(12/3〜1/20まで)

空き地、寄り道、夕焼け小やけ、口裂け女に火吹き男、そして「狼少女」、僕が住んでるこの街に見せ物小屋がやってきた・・・。函館港イルミナシオン映画祭で第6回シナリオ大賞を受賞した大見全の作品をもとに、幼少時、本気でツチノコ探しをしたという深川栄洋監督が自身の子供時代のエピソードをふんだんに盛り込み撮り上げた長編デビュー作『狼少女』が今週末から公開される。昨年、短編映画館トリウッドにて、客席稼働率40%を記録すれば次回作での長編デビューが約束されるというプロジェクトのもと中編映画『紀雄の部屋 [DVD]』を公開し、見事目標を達成した深川栄洋監督。「おー、これがその新作か! …でもなんでポレポレ東中野じゃないの?」と思ったら、それはそれで現在製作中だそうです*1。それはさておき、先日、東京国際映画祭に本作を出品し「将来は、自分が子供の頃に夢中になった『グーニーズ』や『ぼくらの七日間戦争』みたいな、子供たちを主人公にした冒険活劇ものも撮ってみたい」と語ってたという深川監督。他のインタビューでも「子供が主人公のエンターテインメントって僕はすごく必要なジャンルだと思って作っている」と話しており、子供映画復活を本気で望んでいる身としては、なんとか頑張って実現させてほしいです。

『狼少女』 12/3(土)〜1/20(金)まで


【監督】深川栄洋【原案】大見全【脚本】小川智子【撮影】石山稔
【出演】鈴木達也/大野真緒/増田怜奈/大塚寧々/利重剛/田口トモロヲ/手塚理美/馬渕英里何/西岡徳馬
106min/2005年
□上映館:テアトル新宿(21:20〜レイトショー)


二人で歩いた通学路、君を探した渡り廊下、林の中の秘密基地
・・・そして、君が転校していった朝のこと、ぜんぶ全部、忘れない



【STORY】大田明(鈴木達也)は不思議なことに興味がいっぱいの小学4年生。美少女の転校生・手塚留美子(大野真緒)や、クラスのいじめられっ子・小室秀子(増田怜奈)と、ふとしたことから仲良くなっていく。そんな彼が最も興味を持っているのが、街に巡回興行でやってきた見せ物小屋。学校からも親からも「危ないから近づかないこと」と言われるが、見たい気持ちは高まるばかり。ある日、演し物のひとつ「狼少女」の正体が秀子だという噂が流れ始める。どうしてもそれを確かめたくなった明は、夜遅く、たった1人で街外れの見せ物小屋に自転車を走らせる。そこに悲しい真実が待っていることに秘かに気付きながら……。


ジャンピング・ニー深川栄洋のふらいんぐ日記


12/3(土)に初日舞台挨拶あり。ゲストは深川栄洋監督、鈴木達也、大野真緒、増田怜奈利重剛を予定。


尚、12/25、1/8、1/15の日曜3日間のみモーニングショー(朝9:30〜)もやってます。上映終了後には舞台挨拶も開催。ゲストは深川栄洋監督、鈴木達也、大野真緒、増田怜奈を予定。


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*1:第5回日本映画エンジェル大賞を獲得した『水の中のホームベース』がそれなんだろうか…。