特撮ヒーロー番組は誰の為にあるのか

大幅な路線変更により既存ファンから多大なる顰蹙を買ってる『仮面ライダー響鬼』。私はたまに観てるぐらいなので今回の件については完全な傍観者だったけど、この件に付随し、「特撮番組のあり方」について、聞き捨てならない意見があちこちから浮上してきているので、圏外からではあるが一言言いたくなった。


響鬼』のような存在は面白いと思う。亜流としてならいくら存在してもかまわないし、もしいまの子供たちが「『響鬼』みたいな特撮が主流になればいい」と思うなら、それはそれで時代の流れだと受け止められる。ただし、今回の場合のように「子供にウケが悪くたっていいじゃないか。大人向け特撮ヒーローがこの枠の主流になるべきだ」という意見には賛成できない。いまの大人が生きてる時間なんて、残りあとたかだか40年か50年しかないわけで、その先、誰がこの業界を支え、特撮ヒーローの素晴らしさを後世に伝えてくれるのだろう。次の時代に向けて種を撒くってとっても大切なこと。町の公園のブランコで大人が遊ぶことは別に悪いことじゃないけど、傍で子供が遊びたがってるのなら譲ってあげるのが大人じゃないだろうか。どうしてもブランコで遊びたいなら、他の場所に新たに設置するか、子供の寝てる時間に来て遊べばいいと思う。


子供のときのヒーロー体験って特別なんだ。制作サイドの大人の事情や玩具売らんかな主義にはいくらケチつけてもいい。でも、子供達からヒーローを奪うようなことだけはやめて欲しいと思う。