金10『ホームドラマ!』の演出が目指してるのは…

今夜から始まった堂本剛主演金10『ホームドラマ!』。初回は異例の2時間スペシャルですよ。TBSも力入ってます。堂本剛ユースケ・サンタマリアが絡む大家族ものという触れ込みだったので“両親を突然失った堂本剛が幼い弟妹たちを抱えて悪戦苦闘する大家族奮闘記”なのかと勝手に思っていました。視聴直前にストーリー*1知って、「ああ、『ユリイカ』みたいな感じなのか」と。実際は違ってたわけですが(当たり前か)、あえて言うなら…まあ、いいや。


ハイビジョン効果なのか日9『砂の器』効果なのかは知らないが、冒頭から映画を意識した画作りで、「最近は発色のいいドラマが多くて嬉しいですな〜」とか「お、キムタエだ! お、堀江慶だ! すぐ死んじゃうのに配役がプチ豪華だ!」なんて思いながら楽しんでいたのだ。が、事故後、残された人々を前に堂本剛が「なんだか家族みたいですね。お爺ちゃんがいて、お母さんがいて、長男、長女…」って語ってるシーンを観て、なんともいえない違和感というか座り心地の悪さみたいなものを感じた。「んー、なんだろこれは。何がいけないんだ?」と思いつつ観てるうちにその原因に思い至る。堂本剛の(彼にしては珍しく)自然体を目指した演技と、その姿をとらえるドキュメンタリーちっくなカメラワーク、これだ。もー、間違いない! 彼の出演シーンの全部が全部そうってわけじゃないんだが、時々そういうシーンがあって、そこがなんというか「中途半端に是枝裕和かよ!」みたいなね。あんまりうまくないのだ。そこだけ浮いてるんでやめた方がいいと思うんだけど、回を重ねれば演出も演技も違和感なくこなれてくるのだろうか。



そういや、あまりに誰も賛同してくれないので、ここはひとつムキになって、この場を借りてあえて言い切る。堂本剛三上博史ユースケ・サンタマリア佐々木蔵之介川瀬陽太木村拓哉似て蝶


*1:バス事故で大切な人を失った傷心の人々が集まって一緒に暮らす、という話。