『卍（まんじ）』まもなく公開（3/25〜4/7まで） - 嗚呼、テレ日トシネマ－雑記

今年に入って新作が次々と公開される井口昇監督。楳図かずお、永井豪に続き、新たに谷崎潤一郎の文芸エロスに挑んだ『卍（まんじ）』が今週末から公開される。主演は秋桜子と、『肌の隙間』での怪演も記憶に新しい不二子。とりあえずね、このサイトの不二子インタビューが面白すぎるので読むべき！（誰か『卍』メイキング撮ってないのー？）　ちなみに本作では珍しくカツラを被り、計算高いニヒルな男を演じてるという荒川良々くん。井口監督は“岸田森”をイメージして演技指導したそうだが、公式サイトの写真を見ても分かる通り、ビミョーな感じに仕上がったらしい（苦笑）。上映期間が短いのでお早めに！

『卍（まんじ）』　3/25（土）〜4/7（金）まで

【監督・脚本】井口昇【撮影】武山智則
【出演】秋桜子/不二子/荒川良々/野村宏伸/吉村実子
80min/2005年
□上映館：渋谷ユーロスペース（21:15〜レイトショー）

うち、あんたを殺してやりたい

【STORY】弁護士を夫にもつ裕福な園子（秋桜子）は、美術学校で出会った光子（不二子）の提案で、彼女の婚約を破談させるため“同性愛ごっこ”を始める。しかし、ごっこ遊びはいつしか本気に…。園子は夫が不在の間に光子を家に呼び入れ、昼間からからだを重ね合わせるようになり、その関係はすぐに夫・謙二（野村宏伸）の知るところとなる…。会うことを固く禁じられるふたり。ところが会えないストレスから園子は顔中に湿疹が出てしまい、心配した夫はしぶしぶ付き合いを許す。再び逢瀬をくりかえす二人。しかし光子の婚約者・綿貫（荒川良々）の出現をきっかけに、光子と園子は、謙二をも巻き込み快楽の迷路に彷徨い込んでゆく……。