2020年のベスト映画は・・・

今年はコロナ自粛でギリギリ50本行かなかった…。そもそも4月以降新宿・渋谷に足を踏み入れてないので、邦画の新作もほとんど観れてない。秋の映画収穫時期に腰をやってしまい、多摩映画祭に行けなかったのも地味に痛かったなあ。ま、そんな1年でした。


2020年ベスト映画は、長い期間楽しませてくれた『TENET』です。6回も観に行ってベストにしなかったらノーランに怒られます(仕事が忙しくなっちゃって池袋IMAXに観に行けなかったのが残念)。年明けにはBlu-rayでるけど見る気力残ってるか不安。

Blu-rayに入ってる吹き替え版もなかなかいいね。


次点はエンドロールが流れた瞬間「これがベストでいいんじゃない?!」て思ったものの、その後冷静になって次点に落ち着いた『泣く子はいねぇが』。とにかくどの役者も素晴らしかった。ベスト男優賞は本作をはじめ映画にドラマに大活躍だった総合評価で「仲野太賀」。新たな魅力発見で今後飛躍が期待される俳優賞に、『泣く子はいねぇが』の「寛一郎」。異質というか異形で、ギラついてた頃の佐藤浩市がよぎるぐらいめちゃめちゃ良かった。『菊とギロチン』で初めて観た時はどうなることかと思ったけど、真面目な青年より、クセのある役で攻めてった方が引き出しいっぱい開けて貰えると思う。助演女優賞は、助演で次々と爪痕残しまくってた頃を久しぶりに思い出した『泣く子はいねぇが』の「吉岡里帆」。ベストお兄ちゃん賞は『泣く子はいねぇが』の「(山中崇演じる)主人公のお兄ちゃん」です(山中さんがこんなにも「しっかり者の、いいお兄ちゃん」役が似合うとは知らなかった)。


ベストクライマックス賞は、もうちょっと芝居パートを絡めてからこのクライマックスに持ってきて欲しかったと思いつつも「ヤバい、これはズルい」と震えた『佐々木、イン、マイマイン』(ただし、ラストは蛇足だと思う)。


ベストコンビ賞は、見てるだけで幸せな気分になれる『ビルとテッドの時空旅行』のティア&ビリー(ビルの娘ティアとテッドの娘ビリー。娘に親友の名前をつける親父たち)。


ベストへんてこ賞は電車に佇む姿があまりにへんてこすぎて「もっとくれ、その画をもっとくれ」と中毒みたいになった三池崇史監督『初戀』の「ブリーフパンツお父さん」。


ベストヒーロー賞は、詳しいことは言えないので観ていただくしかないのですが『事故物件 怖い間取り』の「江口のりこ」。予告に出てない? 冒頭に出てるでしょ、冒頭に。


ベスト観客賞は、別れのシーンで「やだ!やーだ!行かないで!行がないで!」と絶叫号泣し、映画が終わってもしばらく席でえぐいほど泣いていた「『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を観に来た幼女」。


ベスト風景賞は、コロナ禍で久しく行けてない渋谷の風景をいっぱい観せてくれた『とんかつDJアゲ太郎』と、同じく今年まだ一度も行ってないヒューマントラストシネマ渋谷と劇場が入ってるビルのショップが見られた上に、豊洲移転後の築地市場の現在の姿を知ることが出来た『私をくいとめて』。


撮影方法を知ったら狂気で身が震えた映画監督賞は、『ホモ・サピエンスの涙』の「ロイ・アンダーソン監督」。背景に映ってるビル群はどこまでが書き割りなのか本物なのか友人と激論かわしてたら、パンフに「ビルはペイントだけど、窓一つ一つに映ってる人物はセット撮影してはめ込んだ」て書いてあって唖然とした。メイキング映画作って公開して。ちなみにもし万が一駅のホームのシーンがすべてミニチュアだったら怖いので「電車とホームは本物だよ」って言ってほしい。


というわけで、来年はもっと映画を観に行きたいです。