『もち』 7/4(土)~
【監督・脚本】小松真弓【撮影】広川泰士
【出演】佐藤由奈/蓬田稔/佐藤詩萌/佐々木俊/畠山育王
61min/2019年
□上映館:渋谷ユーロスペース
【STORY】800年前の景観とほぼ近い姿が守られてきた岩手県一関市本寺地区。山々に囲まれ、冬には雪深くなるこの地で、古くから根付いている「もち」の文化。ひとつの臼(うす)でもちをついて、みんなで食べる-それは当たり前のように、ずっと続いて来た習慣。ここに暮らす中学三年生の少女ユナ。彼女のおばあさんが、ある日亡くなる。葬儀の日。臼と杵でつく昔ながらの方法でどうしても餅をつきたいと頑なに言い張るおじいちゃんだが、ユナにはその気持ちがわからない。生徒の減少から中学校は閉校が決まり、最後の一年を終えると学校もなくなる。あばあちゃんの死、閉校とともに友人、憧れの先輩が相次いで離れていく。そんな周囲の変化はユナに「いつか思い出せなくなる」という不安を与える。そして彼女は問う、「努力しないと忘れてしまうものなんて、なんだか本物じゃないみたい」。餅をつくる文化と共に、その意味すら消えていきそうになっているこのまちで「忘れたくない」気持ちと「思い出せなくなる」現実の狭間を真剣に受け止め、懸命に生きる。
岩手県一関市を舞台に、福山雅治MV「家族になろうよ」や蒼井優主演映画『たまたま』などを手がける映像ディレクターの小松真弓監督が街の人と対話して練り上げたオリジナルストーリー。主人公のユナを演じる佐藤由奈さんは、実際に閉校になる中学校の3年生で、出演するのも街の人だし、限りなくノンフィクションに近いフィクションという手法を選択して撮られた映画だそうです。
予告編
(※新型コロナの影響で4/18公開→7/4公開に変更)
舞台挨拶等の予定は以下の通り。
7/4(土)11:00/12:40の回 初日舞台挨拶
ゲスト(予定):小松真弓監督、畠山育王(出演)、及川卓也(プロデューサー)
※全席指定。チケットは既に発売中。