『虚空門 GATE』を観た(@渋谷イメージフォーラム)

私の中で話題の『虚空門 GATE』を観てきた。


とりあえず言えることは・・・映画秘宝さん、観た人集めて座談会開いて。お願い。もう、いろいろ起こりすぎて、みんなでこれについて細部まで語り合ってほしい。



最初は通称・モナリザと呼ばれるアポロ20号が回収したとされる月面異星人の遺体動画の真偽を追う普通のUFOドキュメンタリーだったんですよ。

ところが、「UFOなんてそこら中、当たり前のように飛んでるよ」と言って、持ってるスマホでいとも簡単にUFO写真の撮影に成功してみせるUFOコンダクティ・庄司哲朗氏(本業は役者兼画家)と知り合ったことから、UFO映像を収めようとさまざまなUFOスポットにおもむいては彼の力でUFOを呼び寄せ、多数の未確認飛行物体を目撃するに至るも、なかなか動画に収めることができない。いつものようにUFO撮影に行こうとしたある日、集合場所に彼が来ない。連絡もつかず、家にもいない。部屋の鍵も残されたまま突然の失踪。恋人・家族・住んでるアパートの大家、皆が心配する中、ようやく連絡がついた彼はとんでもない場所に捕らわれていた・・・(言われて思い出しましたよ。おそらく皆「あの事件てこの人だったのか!」ってなると思う)。そこから様々な人が【愛】を試され、更に発覚したトンデモない事態についに監督が立ち上がり、観てる者を抱腹絶倒の境地へとつれてゆきながら、庄司夫妻のご多幸と広大な夜空に光り輝くいくつもの発光体に思いを馳せるラストへと着陸する。この中盤の展開がほんと斜め上で、目撃した瞬間、リアルに「ファッ!?」て声出そうだった。



以下、もうちょいネタバレ


オカルト方面からこの映画にアクセスする人は、観てる途中でいろいろデジャヴが起こると思う。「そういえば雲を消す人っていま何してるんだろ」とか「ああこの感じ、白石晃士監督の『オカルト』だよ。やっぱヒルコ様はいるんじゃん!(真顔)」

とか「おそらくいろんな意味でキャラ元の一部は清田君だと思う」とか「(職質場面で)ほんとに?ほんとにこんな人と偶然出会えるの?」てなり、中盤以降の爆笑展開には「早く竹本さんにネタばらししてあげて」と心配になりながら、「こんなにじっくりカメラで追ってるのにほんとに気付いてないの?」「もしかしてやっぱこれフェイクドキュメンタリーなのかな? 庄司さん、役者だし(だっていまどき警察官やあんな人の良いマスターまでもが実はアレって…ねえ? 出来過ぎだよって思うじゃん)」って疑念が湧いては消え湧いては消えしたけど、パンフ読んだら出演者のキャラが濃すぎるせいでそう見えるだけということがわかって一安心。ただ、呼び寄せられる不可思議なものは人物にとどまらず。「なんで鳥かごでカラス飼ってるの?」「庄司さんの猫、なんでよりにもよってブサカワ?(エキゾチックショートヘア)」「庄司さんて猫だけじゃなくそんな生物まで手なずけられるの?」等々、画面に映り込む生物もヘンだし、偶然捉えられた風景は神秘的だし、そこかしこで奇妙な事象が目撃されるけど、「そこは本筋とは関係ないから」とばかりに映画内では全然説明してくれない。だからトークショーに参加できないならパンフは買った方がいい。いや、買ったからといってほとんど説明なぞしてくれてないけど、少なくとも本作がフェイクドキュメンタリーではなく純然たるヒューマンドキュメンタリーであることは理解できる(装丁も素敵です)。UFO研究家・竹本良さんが寄せたコメントも味わい深く、登場人物の説明や撮影年表もついてるので、トークまで居れなかった身としては随分このパンフに助けられた。ちなみに本作を撮った小路谷秀樹監督は荒俣宏さんのご親戚だそうで、荒俣さんからの寄稿文も掲載されてます。


ちなみに、公開から4日後の11月13日に放送されたフジテレビ『世界の何だコレ!?ミステリー』は有能だった(これも引き寄せの法則?)。レーザー光線で謎の発光体と交信するコメット君、『虚空門』にも出演しています。いいなあ、行きたいなあ、竹富島。私も動く発光体と交信して「ありがとう」って言いたい>まずは劇場出てすぐ「地球の周り 人工衛星 何基?」って検索するのを止めて見たままをストレートに受け止める純粋な心を取り戻してからな>ストレートに受け止めたよ。だから帰り道夜空を見上げて「オリオン座しか見えない(涙)」って悲しくなったんじゃん。星が多すぎてオリオン座がどれかわからなくなるぐらい満天の星空を見たいんだよ!!!(ぶっちゃけ動く発光体なら人工衛星でもいいです→肉眼で人工衛星を見る方法はこちら


監督が詰め寄ってるとき、交互に映されてた庄司さんの奥さんのあの表情、可愛すぎでしょ?(笑) 最終的には「奥さんかわいいな」って終わる映画です(だけど途中で放った庄司さんにまつわる「放送禁止シリーズ」っぽい一言がスルーされたままなのがいまだ引っかかる)。そして中盤の富士山で捉えられたあの光景。UFO見るために富士山に行ったのに、肝心の庄司さんが来なくて意気消沈気分で登ってあんな光景にでくわしたら、なんもかも忘れて「これもきっと彼のおかげだね」って笑って許せると思う。自然て偉大。富士山で捉えた神秘的な光景と満天星空だけは4Kで見せてほしい。



いろいろと説明不足な編集になってるけれど、それゆえに、どの人の立場で語るかによって、起きてる事象の捉え方がころころ変わってゆくのが、この映画の一番面白いところだと思う。パンフレットの中で監督自ら本作を「だまし絵」のような映画だと評していたけど、編集段階でそれに気付いたから意図的に説明を止めてる気がする。偶然にしては出来過ぎともいえる奇妙な映像や事象はいっぱい捉えられてる映画なので、できれば複数人で観に行って朝まで語り合ってほしい(ここにはまだ書けない感想がいろいろ出る映画なのは間違いないです)。もしUFOが見たくてこの映画を観に行った結果、期待してたのとは違っていまひとつな気分になった人がいたとしたら、庄司さんの言葉をいまいちど思い出してほしい。その上で、宇宙の神秘に触れてしまった監督が、真実を受け止める体制がまだ地球人にはできてないと感じ、あえてこういう作りにしてる可能性も考慮した上で反芻してみて>いまさら撹乱作戦ですか?>あのね。事実を積み重ねたからといって真実にたどり着くとは限らないから。そういう可能性も微レ存ってことだよ。


「もし君がUFOを見たいなら、毎日毎日5分でもいいから見えると信じて空を見上げろ。話はそれからだ」てのは誰の言葉だっけ? 『虚空門』を観た帰り、ひとけのない静かな夜道を独りてくてくと歩きながら夜空にきらめく星々を眺めていたら、久しぶりにこの言葉とUFOを見ようと山の上に集まって空を見上げていた映画の中の人たちのことを思い出した>で、見上げた夜空にオリオン座程度しかなくて悲しくなったのね>うん(涙)。都会って切ない。



『虚空門 GATE』は今週より大阪でも公開しました。
虚空門 GATE | 公式ホームページ TOP




尚、好評につき、渋谷イメージフォーラムでは今週から1日2回上映に変更。ちなみに月曜日はサービスデイ(1100円)ですので、観てみたいけど1800円はちょっと…と二の足踏んでる方はこの機会に是非!
↑見終わってからこのちらし見ると味わい深いです。




↓2018年の庄司さんインタビュー。記事タイトルからしてネタバレなので、未見の人はうかつに開かないように。観た人は「やっぱりほんとにこの映画ってドキュメンタリーなんだ」って思える内容です。
https://tocana.jp/2018/03/post_16418_entry.html