『魔睡』まもなく公開(5/17~5/23まで)

『魔睡』 5/17(金)~5/23(木)まで


【監督】倉本和人【脚本】池田智美【撮影】
【出演】岩本和子/中村祐樹/スガマサミ/野崎陽平/木村夏子/吉田みずほ/金時むすこ/速水今日子
min/R18指定/2019年
□上映館:シネマート新宿


【STORY】大学で教鞭をとる大川の妻・由利子は、近頃体調を崩している母の付き添いで度々治療院を訪れていた。医師の磯貝は夫の大学の後輩で、夫も「優秀な男だ」と太鼓判を押している。しかし、診療所を訪れるたび由利子は昼間からぼんやりすることが増え、やがて淫靡な夢にうなされるようになる。奇妙なほどに鮮明な夢の中で由利子は磯貝医師に凌辱されていた。「夫を愛しているのになぜあのような夢を見るのか?」由利子はやがて言いしれぬ不安と背徳感に苛まれていく。一方その頃夫は、磯貝医師の良くない噂を耳にする。彼は「心理学や魔睡(催眠術)を魔術のように利用し人を惑わす」という。果たして、人間を意のままに操ることなど本当にできるのか?由利子の見る淫夢は妄想か?現実か?

医師が催眠によって患者に猥褻行為を行ったのではないかという疑惑を描いた文豪・森鴎外の犯罪短編小説『魔睡』を原案として製作された官能映画です。


予告編


ちなみに原案となった小説については、鴎外の身に起こった実話をもとにしており、「著名な医師によって妻が催眠下でわいせつな行為をされたのではないか」という疑惑とそれに対する己の心情を小説として綴った異色作品だそうです(鴎外自身は発表当時実話だと認めてませんが、後に娘が母から直接事実だと聞かされたと公表したそうです)。小説の感想は↓こちらを参照。
http://www2.odn.ne.jp/~cat45780/masui.htm
https://tanken.com/saimin.html
官能文学で有名な谷崎潤一郎も乱歩が影響を受けるぐらいの犯罪小説を書いてるし、映像化をきっかけに文豪の知られざる一面を垣間見せてもらった気がします。