『佐藤雅彦研究室 カンヌ短編プロジェクト』 4/6(土)~
60min/2019年
□上映館:渋谷ユーロスペース
【上映作品】
「八芳園」(2014年/12min)監督・脚本:佐藤雅彦,関友太郎,豊田真之,平瀬謙太朗,大原崇嘉
“結婚式の記念撮影の際に生まれるそのどうしようもない時間が、ある特殊な手法によって表現されている。それを横並びで鑑賞する観客たちは、劇中でひな壇に並ぶ人々とスクリーンを挟んで向かい合うことにより、新しい「退屈な時間」を体感することになる。”
「父 帰る」(2016年/34min)監督・脚本:佐藤雅彦,関友太郎,豊田真之,平瀬謙太朗
“これは、実際に行われた映画のキャスティング・オーディションの記録映像を編集して作られた劇映画である。そこで語られるのは、ある家族の物語。家を出て行った父と、残された長男、次男、長女、そして彼らの母。そんな一家に訪れたある宿命的な一夜の物語を、総勢63名の役者が演じる。”
「どちらを」(2018年/14min)監督・脚本:佐藤雅彦,川村元気,関友太郎,豊田真之,平瀬謙太朗 出演:黒木華,吉沢太陽,柳楽優弥
“実の父を知らずに育った息子と、その父に会うかどうかを選ばせようと旅に誘った母。その道中、さながら人生のように二人の前には些細なものから重要なものまで様々な選択肢が現れる。しかし、この映画で提示されるのは選択肢だけであり、決して親子が選んだ結果は示さない。どちらを選択したとも解釈し得る表現で、物語は先へ先へと進み、物語は常に選択の数だけ「可能性」を抱えたまま進行していく。”
ピタゴラスイッチでおなじみ佐藤雅彦さんはこんなこともやってたのか。短編を共同監督っていうのはどういうことなんだろう。予告観た感じじゃ超短編が5本ぐらいつらなってるって感じでもないし。説明によると《c-project:東京藝術大学大学院映像研究科 佐藤雅彦研究室を母体とし、佐藤雅彦、関友太郎、豊田真之、平瀬謙太朗が共同監督で映画の可能性を模索し続けるプロジェクト。「手法がテーマを担う」というコンセプトのもと、新しい映画表現の開拓を目指し活動している》ってことなので、誰がメガホンをとりましたという意味での監督というよりは、作品のコンセプトや演出手法、そしてそれを生かすための台本を作るのがまず大変でそこにこれだけの人たちが関わっていますよってことなのか。うん、実験的で面白そう。尚、「八芳園」「どちらを」はカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門正式招待作品です。あらすじの感じだと「八芳園」は中央正面から観た方が面白そうだね(8Kで撮れば良かったのに)。
予告編
舞台挨拶等の予定は以下の通り。
4/6(土) 21:00の回上映後 舞台挨拶
ゲスト:川村元気監督、佐藤雅彦監督、関友太郎監督、豊田真之監督、平瀬謙太朗監督
4/7(日) 21:00の回上映後 作品講評
ゲスト:諏訪敦彦監督(予定)、関友太郎監督、豊田真之監督、平瀬謙太朗監督
4/10(水) 21:00の回上映後 映像講義「映像の法則 -イマジナリーラインとマッチカット-」
講師:佐藤雅彦監督
4/17(水) 上映後 トークショー
ゲスト:瀧本幹也(写真家・撮影監督)、川村元気監督
4/20(土) 上映後 トークショー
ゲスト:清原惟監督、関友太郎監督、豊田真之監督、平瀬謙太朗監督
4/24(水) 上映後 トークショー
ゲスト:長久允監督、関友太郎監督、豊田真之監督、平瀬謙太朗監督
その他、短編映画『どちらを』メイキングドキュメンタリー(監督:菅原達郎)の上映あり。(日時未定)
※全席指定。
↓この本が映画の原案だそうです。
- 作者: 佐藤雅彦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2017/09/20
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