スピノザ「エチカ」読了! あの執拗さはクセになる

スピノザ『エチカ上下巻』読了。面白かった。「100分de名著」で解説してた國分功一郎さんは「最初から読むと挫折するので第4部から読んだらいい」って言ってたけど、その読みにくい1部、2部が一番面白かった。脳科学とか生物学とかが好きなら「うん、そうだろうね」「だろうね」「そうだと思うよ」てことばかり書いてあるので想像してたよりずっと読みやすいと思う。あの狂気的執拗さで3部以降も書いてくれたらもっと面白かったのに。読み終わってすぐさま「これ書いてるときの友人との往復書簡があるなら読みたい」と思った(相当な何かがないとあそこまで執拗にはならないよ。笑。だって3部以降はこれに比べたら全然普通だもん)。エチカを書くにいたった経緯が上巻の翻訳者前書きにささっと書いてあって(これを翻訳した畠中尚志さんて人もすごいわ。経歴調べても「スピノザ本を訳した人」以上のことがわからないので「エチカ」を訳したときのメイキング本書いてほしい。「本性」と「本質」の使い分けの違いとかたまにこっちが思ってた法則とずれて「どっちやねん!」てイラッときたと思う)、「「第一部 神について」が気に入ったら序文にあたる『知性改善論』を読め」って書いてあったから本屋3軒回ってようやく購入。早く読みたい。


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追記:ちなみに『知性改善論』はAmazonだとすげえ高値がついてるけど、重版かかって書店なら520円(税抜き)で買えるので、読みたい人は書店に注文してください。