tsumazuki no ishi×鵺的合同公演『死旗』観劇(@スズナリ)

tsumazuki no ishi×鵺的合同公演『死旗』(作・高木登 演出・寺十吾)を観る。シネマアートン下北沢があった頃によく横目に見てたスズナリでの初観劇。今回はいままでとは全く別方向に気の触れた作品だった。誰があのラスト想像できる?w 今日雨降ってるんですけど(笑)。毎年観劇するのが鵺的と大駱駝艦なんだけど、初めて2つの世界が融合した感じ。今回は前売り買うときにあらすじをさらっと読んだぐらいでそれ以降情報を完全シャットアウトして臨んだのだけど、劇場入口の「最前列は水が飛ぶので雨具貸します」の張り紙に「?」。なんとなくまた横溝×乱歩的な複雑怪奇な家族の話だと思って観たらオープニングからの異世界観に「演出家誰だっけ?」と頭パニックになるも、つい最近高木さんが『ゴールデンカムイ』のシリーズ構成担当してたことを思い出し「なるほど!」と納得(意外と直近のアニメ仕事に世界観がひきづられるので、アニメ観てた流れで鵺的観ると地続きに感じることがよくある)。ネタバレになるのでもろもろ控えますけど、ひとつだけ。鵺的によく客演し落ち着いた大人の女性を演じることの多い川添美和さん。すごかった。いつもの怯えた女性とは真逆の役柄だったこともあり、終盤まで彼女だと気付かず「また魅力的な女優さんが出てきたわ」と心躍っていたら川添さんだったという(いまでも彼女が演じた「チセ」と川添さんが同一人物として結びつかない。年齢すらいつもより若く見える)。チセがザンビと出会うシーンで何故か泣いてしまった(あの瞬間、二人の間にも語られてない何かがあったと思ったんだよね)。いやでも、帰りピーカンの快晴じゃなくて良かったわ。「私はいま何をみてたんだろう」とあまりの現実とのギャップに白昼夢でも見た気分になるところだったのが、若干の雨降り曇り空のおかげでどこかギリ地続きの世界として受け止められた。9/18(火)までやってるので特に小劇場でのお芝居を観たことがなくてそれなりにアングラ耐性のある方は是非!(といいたいところだけど立ち見席しかありません)
tsumazuki no ishi×鵺的合同公演『死旗』ご感想まとめ
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