『レヴェナント〜蘇えりし者〜』を観た(@立川シネマシティfスタ)

「予告見てもデカプがアカデミー獲っても全然観る気がおきない」と言ってた『レヴェナント〜蘇えりし者〜』を観てきた。息子を殺されたデカプが死の淵から甦ってマッドマックス(トム・ハーディ)を倒しに行く映画なんだけど、デカプに父性を感じ無い上にどう頑張っても親子に見えないというのが結構な致命傷で、息子を殺された怒りがいまひとつ伝わらないまま復讐心をサバイブする唯一の原動力とされることに終始もやっとするんだけれども(できれば別の映画で主演男優賞をあげて欲しかった)、映像と音楽とワンカットの面白さで3時間飽きずに見せきられてしまった。きっとうちのちっこいテレビで観ても集中力もたず途中で挫折してたと思うんで劇場で観といて良かったよ。記憶にないぐらいサラウンドが効いており、4Kの奥行きある映像ともあいまって極限の自然環境には時に息苦しさすら感じるほどだった。一見ワンカットに見えるのに、カメラについた返り血や水滴がきれいに無くなる瞬間があり、コマ送りでカットのつなぎめを確認したい衝動にかられる。ていうかディカプリオを襲ったあのクマ! めちゃめちゃホンモノに見えるんだけど、どうやってんの? CGなの? ホンモノ? 着ぐるみ? あれはすごいよ。あれと先住民に襲撃されるワンカットシーンは圧巻。