『Dressing Up ドレッシングアップ』まもなく公開(8/15〜9/4、10/3〜10/16まで)

『Dressing Up ドレッシングアップ』 8/15(土)〜9/4(金)、10/3(土)〜10/16(金)まで


【監督・脚本】安川有果【撮影】四宮秀俊
【出演】祷キララ/鈴木卓爾/佐藤歌恋/渡辺朋弥/平原夕馨/デカルコ・マリィ
68min/2012年
□上映館:渋谷イメージフォーラム (21:15〜レイトショー)


【STORY】桜井育美は父親とふたり暮らしの中学一年生。授業で「将来の夢」について考えるという課題が出ても、自分の未来を想像することができない。「母親のような立派な人になりたい」というクラスメイトの発言を聞いた育美は、幼いころに死んだ母親がどういう人だったのか興味を持ちはじめる。やがて育美は、父親がずっと隠していた母親の過去を知ってしまう。多感な年代の少女が死んだ母親に近づきたいと切望し追体験するうちに、知らなかった母の隠された闇に魅せられてゆく。自らの内にいる怪物に気づいた彼女は、いつか自分も母と同じになってしまうのでは、という考えに囚われる。その怖れが反響したかのように想像は現実を侵食しはじめ、やがて世界は彼女の前で変容してゆく。


公式Twitter

やっと公開だよ。おもいのほか時間かかったね。一昨年第14回TAMA NEW WAVEでグランプリとベスト女優賞を穫った作品(ちなみにこのとき共にノミネートされてた『あの娘、早くババアになればいいのに』は昨年公開済。『家族の風景』は8/22(土)より下北沢トリウッドで再上映されます)。社会にあまり馴染めない思春期の少女が持つ不安定な心模様をホラーテイストのファンタジーとして描いた作品・・・だと思ってみてたのに、最終的に映画『ヘンリー』と同じ記憶フォルダーに入れた作品。インタビューによると監督は関西出身で小学生の時に神戸連続児童殺傷事件を経験した世代。少女が主人公ということもあり、佐世保小6女児殺害事件からインスパイアされた描写もあったり。・・・確かにね。「でもまだ子供なんだよ!」てとこに賭けたいんだよね。どうしたらいいのかはわからないけど、でもどうしようもないからって排除するのは社会の敗北じゃん。てことをぐるぐる考えてしまう。主演の祷キララちゃんの存在感は圧倒的で、なんだろね、身にまとったあの空気感は。撮影当時まだ小6だからね。末恐ろしいです。
関連インタビュー:安川有果監督



予告編

かまってちゃんのPVに出てるのが祷キララちゃんです。このPVの役どころもすごいけど(笑)。いま高校1年生か。どれぐらい大きくなってるんだろう。



舞台挨拶等の予定は以下の通り。

8/15(土)21:15の回上映前トークショー
ゲスト:祷キララ(主演)×安川有果監督
8/16(日)21:15の回上映後トークショー
ゲスト:山下敦弘(映画監督)×祷キララ(主演)×安川有果監督
8/17(月)21:15の回上映後トークショー
ゲスト:今泉力哉(映画監督)×安川有果監督
8/18(火)21:15の回上映後トークショー
ゲスト:石井岳龍(映画監督)×安川有果監督
8/19(水)21:15の回上映後トークショー
ゲスト:高橋洋(映画監督)×大畑創(映画監督)×安川有果監督
8/20(木)21:15の回上映後トークショー
ゲスト:真魚八重子(映画評論家)×安川有果監督
8/21(金)21:15の回上映後トークショー
ゲスト:松井宏(映画批評家、映画翻訳家)×安川有果監督