『進撃の巨人(前篇)』の極爆上映を観てきた。
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN Blu-ray 豪華版(2枚組)
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2016/02/17
- メディア: Blu-ray
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『鉄男TBM』『マッドマックス 怒りのデスロード』『GODZILLA』等、私がこれまで立川で観てきた【極爆上映】で何回観ても面白いと思った映画にはある種の共通点がある。それは音の作りが「繊細かつ暴力的」もしくは「スタートの合図と共に音速でぶっとばす」。元の映画にこのどちらかの要素が含まれてるともうなんか中毒的に音圧を受けに行きたくなる。逆にそれがないと、「別に極爆でかけるほどでもないかな。極音でいいんじゃね?」という気になる。いままで一番ひどかったのは『エクスペンダブルズ3』。ほんとに音が大味で平坦で、大きいことが逆に苦痛っていう。『進撃の巨人(前編)』は『アベンジャーズAOU』と同じで1回極爆で観れればいいかなっていう。『GOZILLA』のような「電磁パルスくるーーーーーーきたあああああ!やべえ、もう1回来てえええ!」ていう快感は薄い(あのね、大事なのは「きたあああ」よりも「くるーーーー」だからね。待ってる間のワクワク感とそれに答える暴力的音圧。この落差よ。大事なことなのでもう1回いうよ。この“落差”よ。巨大台風が近づいてくるときのあの感じや、ゲリラ豪雨がやってくるときの東京アメッシュを思い出して!)。
IMAX上映もやってる本作だけど、IMAXじゃない映画館で観るひとはできるだけ視界がスクリーンで埋め尽くされるぐらいの前方で観てほしい。冒頭のカメラが壁を立ち昇り巨人が姿を現すシーンは、3D映画でもプラネタリウムの全天映像でもないのに画面と共に自分の座席がフワッと浮かんでるような感覚に襲われてとても楽しい。
登場人物についてはハンジだけじゃなくサシャ(桜庭みなみ)が思いのほかサシャだった。ホントに食べ物ことしか考えて無さそうなあの顔(笑)。武田梨奈ちゃんが結構唐突で、彼女がアクション女優であることを知らない人は受け入れられたんだろうか。役名だけじゃなく街名も日本向けにローカライズしたのは良かった。あとは軍艦島であることをどこまで設定に盛り込んできてるのか、後編でどう完結させるのか。立体起動のシーンは暗くてよくわからなかったので、アニメ演出みたいにきっちり見せるカットがもっとあってもよかったのではないかと思う。巨人は気持ち悪くて良かった。なんか子供のとき夏にやってた「妖怪大戦争(古い方)」と「CASSHERN」を思い出した(そういやあれのバトルシーンは樋口監督だったわ)。後編の予告はエンドロールの後がよかったなあ。