テレ朝がタイトルに「ボーダー」をつけてきたら本気でヤバいから気をつけろってことでいいですか?

はあ、、、時間を巻き戻したい。最終回録り損ねておけば良かった。


全9話で最終回を迎えたテレ朝木曜ドラマ『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』。『MOZU』との直接対決に破れ初回9.7%と奮わなかった『BORDER』もそこから先は右肩上がりで、「衝撃的なラストで『BORDER』最終回14.4%!」とニュースにまでなっており、「これはやばい。ネタバレ踏む前に見なければ」と思い、手持ちの用事をなんとか終わらせ、まだ見てなかった6話以降を一気見。8話で石川安吾小栗旬)が受けた銃弾の真相が判明したことにより、「最終回前にもう一度1話を見直して見よう」と思ったが最後、結局また2話、3話と見返して無意識に最終回を先延ばしにしていたのは、先の展開を知ってた神様からの警告だったんだと思う。8話でやめとけっていうね。この先に進むな、引き返すならいまだよと。なぜそれに気づかなかったのか。無念。ちなみに8話の後で1話見返すと病み上がりの石川にかけるハンチョウ(遠藤憲一)の台詞が切ない…。



以下、ネタバレします。今後、自分の人生において『BORDER』を見る予定のある方は絶対に最終回のネタバレだけは避けてください。




正直、この最終回は受け入れられない。見終わって数時間経つけど、まだ受け入れられない。ほんとヤダ!(泣) だって、私はシリーズ化を強く強く希望してたんだよ。第1話を見て、そこにあった懐かしい顔つきに、「私が好きになった頃の小栗旬が戻ってきた!」と小躍りしたのに、どうして終わっちゃうのさ。こんな見事に終わらせられたらシリーズ化なんて無理じゃん。野暮じゃん。無粋じゃん。はあ〜、もう・・・。金城一紀め! ちくしょう! やりやがった! ちょっとでも評判良ければ無限に続編作り続けるテレ朝のくせにこの仕打ちはないだろ。ああ思い出した! トリックも終わらせやがったくせに! 


もう1回頭に銃弾受けるところから始めないかい。あんな『世にも奇妙な物語』みたいなオチつけたんだからそれもありだろ。何度でも死んで生き返って戦い続けろ。それが最近の流行りだとトム・クルーズも言っている。そうすりゃ石川も、次はもうちょっとうまくやれて、別の結末にたどり着けるって。みんな引き留めてるのに走りやがって、私は何度も「石川、やめろ!」と叫んだんだよ。「こらえろ!こらえるんだ!」と。何度も何度も。あんないい仲間がいて、あいつらとかもうみんな会えないんだよ。たった9話でおさらばだよ。くそう。ブルーレイに未放送エピソード3話ぐらいいれて(そんなのあるの?>今から撮ればいい)、サイ&ガー(ハマケン&野間口徹)のコンビ結成スピンオフでもつけてくれんとやってられんわ。

BORDER Blu-ray BOX

BORDER Blu-ray BOX

各キャラクターに愛着のある方は是非公式サイトにある「BORDERの作り方 脚本・金城一紀WEBコメンタリー」を一読されたし。不思議なのは、小栗旬演じる“石川安吾”が金城一紀が小栗くんと仕事がしたくて彼をイメージして作り上げたキャラクターだっていうこと。彼をイメージってどのあたりの彼? 確かにイケパラあたりまでの小栗旬にはこういうイメージあったけど、あれもう7年も前だからね。


↓これは私が好きになった頃の小栗くん。『BORDER』の小栗くん見てると、「SummerSnow」純クンのおもかげがちらっちらっ出てきてすごく懐かしい気分になる。
映画「羊のうた」  |  ドラマ「summer snow


イケパラあたりまではこの頃のイメージが残ってるんでこのあたりの小栗くんを見て石川安吾の役を作り上げたなら分かる。でも、事務所の稼ぎ頭になってからは気弱で内省的、センシティブ且つ繊細な役なんてほとんどやらなくなり、ここ何年かは↓こういうイメージできてるわけじゃないですか。


ドラマ「東京DOGS」  |  ドラマ「Woman」 | 映画「宇宙兄弟


だから、金城さんがどのあたりの小栗旬をイメージして石川を作り上げたのか気になるんだよね。最近のイメージだけで石川作ったっていうならたいしたものですよ。いずれにせよ、小栗くんがいまはもう開けることもなくなかった昔の引き出しを引っ張り出してこの役を演じ切ってくれたことは素直に嬉しいし、私が好きだった頃の芝居が、若いが故にできた、役者としての成功を掴もうともがいて必死になってる時だったからこそ生まれた一過性の芝居ってわけじゃなかったことが証明されたことも嬉しい。次に見られるのは何年後だろ。できれば10年は待たせないでほしい。はあ、、、やっぱシリーズ化してほしかったなあ。悲しい。


ぶっちゃけバックにKADOKAWAがついててドラマとは違う話で小説&コミックも出てるなら、アニメ化でもいいですよ。だってほんとにあのキャラクター群がたった9話でもう見れなくなるなんて勿体ない! 裏設定いっぱい作ってあるのはなんのためよ。無限に話作るためでしょ? だったら作ろうよ。まだまだこれからも! ただ、話はあまり大きくしないでほしい。あくまでもヒューマンエピソード主体で。警察組織がどうとかって話がメインにくるとあまり面白くないんでね。
BORDER (角川文庫)BORDER(1) (カドカワコミックス・エース)



「真相究明のために死んだ人の声を聞く」場合、これまでは死体を解剖するか、物言わぬ幽霊のメッセージを読み取るぐらいしか方法がなかった。『BORDER』では「直接死んだ本人に聞く」というウルトラCを可能にし、あっという間に犯人にたどり着くことが可能になったけど、「どんなに犯人が分かっても証拠がなければ起訴できない」という司法の壁の前では無力だった。いや、違うな。安藤は犯人しか知り得ない情報を調子こいてベラベラ喋ってるんだから録音でもしときゃよかったんだよ。地道な証拠集めを怠り、相手にちょっと上を行かれたぐらいでテンパって千載一遇のチャンスを逃した石川の驕りこそが一番の敗因だわ。ボロは出してる。ボーダーラインを越える必要はなかった。「直接私を罰しろ」という安藤の煽りに負け、焦って勝手に追い詰められ、それに気づくだけの冷静さを保てなかった石川の負け。正攻法じゃない方法に頼りすぎた結果、「俺はこいつが100%クロだと知っている」ことが自縄自縛への道へと追いやる結果になってしまった。


終わってみればラストへのレールは最初から敷かれてたんだよなあ。警告はみんなが発してた。でも聞く耳をもたなかった。今回の話には出て来なかったけど、もし“嘘つきの死者”がいたらどうしたんだろう。証拠は出て来ないが死者が犯人だというので捕まえようと追い詰めたら逃げた犯人は車に轢かれて死んでしまった。死者になった犯人が「本当に自分は殺してないんだ」と泣く。隣であざ嗤う“嘘つきの死者”。ここにくるまでにそういう展開の話でもあれば、死者ともう少し距離がおけて、ラインの手前で踏みとどまることもできたのかなあ。そういう話も見たかったなあ。



まあなんにせよ、ドラマ見てこんなに衝撃受けたのは『相棒season9 #8 ボーダーライン』以来ですわ。というわけでこの記事のタイトルに戻る↑