「はなまるマーケット」が始まった経緯、そして「あさイチ」と「はなまる」の関係

いよいよ「はなまるマーケット」が最終回WEEKに突入するわけですが、「はなまる」の始まった経緯がTBSの黒歴史である坂本弁護士一家殺害事件と大いに関係してることは当時テレビをよく見ていた人ならご存じの通り。「はなまる」立ち上げの経緯がネットに記されてたのでいまいちど記憶にとどめておきます。

[高橋秀樹]立ち上げメンバーとして語る・TBS『はなまるマーケット』の終了〜オウム事件の反省からの17年(1)(2)


オウム事件の反省から始まった「はなまるマーケット」が17年の幕を閉じた。


TBSテレビ「はなまるマーケット」の立ち上げ、育てたものとして、その成立過程と番組のコンセプト、製作方針を書き残しておきたい。


1989年10月26日、TBSのワイドショーのスタッフは、弁護士の坂本堤オウム真理教を批判するインタビュー映像を収録、その映像を放送直前にオウム真理教幹部に見せたことが発端の一部となり、坂本堤弁護士一家殺害事件や一連のサリン事件が発生した。TBSはことの経緯を検証する番組を放送、その後上層部の判断ですべてのワイドショーと呼ばれる番組を打ち切った。その際8時半からのワイドショー枠の代替番組としてスタートしたのが「はなまるマーケット」である。(以下略)

つづきはリンク先で。存在そのものが当時の記憶をつなぐ役目を果たしていた「はなまるマーケット」が無くなるということは、フジのあるある問題(2007年)→ほこ×たて問題(2013年)、NHKの奇跡の詩人(2002年)→奇跡の作曲家・佐村河内ゴースト騒動(2014年)同様、同じ問題がTBSにおいて再び起こる危険性が高まりを見せるということをも意味しており、世代交代により当時を体験した人間が最前線からいなくなりつつある中、TBSがどこまで誘惑に打ち勝つことができるのか、非常に興味深いところではあります。(関連:wikipedia:TBSビデオ問題



ところで、リンクした記事の最後が「僕は、NHKが裏ではじめた「あさイチ」が、すべてのコンセプトをさらって言ったような気がしてならない。」の一文で締めくくられているのだけど、「あさイチ」のWikipediaを見たらこんなことが書かれていた。

NHKは番組立ち上げにあたって、同コンセプトでほぼ同時間帯で放送していたTBS『はなまるマーケット』のスタッフを制作会社ごと引き抜き、そちら番組の手法を取り入れ、番組制作を行っている。また、司会についても『はなまるマーケット』の司会者・薬丸裕英がかつて所属していたジャニーズ事務所の現役所属者である井ノ原を起用している。そして、次述する本番組の高視聴率獲得により、『はなまるマーケット』は2014年3月で終了することとなった。


wikipedia:あさイチ

え、そうなの?! ホントに? 


尚、「はなまる」の後番組は同じジャニーズ事務所国分太一をメーン司会に迎えた生活情報番組いっぷく!」で3月31日よりスタート。17年間「はなまる」の司会を務めた元ジャニーズのヤックンは、同じく3月31日朝9:28よりスタートするテレ東の新番組「なないろ日和!」(月〜金)に電撃移籍。ジャニーズ同士の食い合いはいつまで続くのか。「いつテレビつけても、どのチャンネルに変えてもジャニーズが出てる」って視聴者に飽きられるまえにやめた方がいいと思うよ。