松坂桃李のイメージがいまだ定まらない

情熱大陸 松坂桃李」を観た。声と顔のイメージが全く違う役者さんっていうのが結構いて、声だけを取り出して聞いたときに初めて気づくことも多いため、俳優さんのナレーション仕事はできるだけチェックするようにしてるんだけど、桃李くんが面白いのは、トーク番組などに素で出てるときに限り「顔」「声」そして「表情(性格)」の三者から伝わってくるイメージがチグハグでなかなかひとつにまとまらないってとこなんだよね。場面場面によってイメージがくるくる変わるという意味ではなく、常に三者が同時に異なるメッセージを発していて、ひとつのイメージに引っ張られることなく不安定な均衡を保ってるっていうのかな。でも演じてるときはそんなことないんだよ。桃李くん自身が役柄にあった部分を強調してくる(もしくは合わない部分を抑制してる)せいなのか、観てるこっちが役柄にあった部分を選択的に見ているだけなのかはよくわからないんだけど…。ま、両方だろうな。


それぞれの要素が発するイメージっていうのは、具体的に言うとこんな感じ。
「顔」・・・いまどきの若者、ちゃらい、ヤンチャ
「声」・・・しっかりした、たよりがいのある大人、時に老成
「表情(性格)」・・・内気、控えめ、緊張、照れ
これが同じ強度で訴えてくるので素の彼を見るとイメージが定まらなくなる。