『家族X』を観た(@渋谷ユーロスペース)

前作『症例X』を観てたこともあり、吉田光希監督の『家族X』を初日に見てきました。

家族X [DVD]

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前作同様、家族の中で誰にも理解されず心折れそうになりながらも耐えてこらえて必死に頑張ってる人を描くまなざしがほんとに優しくて、特に今回は夫婦共々気が弱いし、息子は頼りないしで、観てるあいだ中、ハラハラしながらついつい心の中で応援しちゃうんですよね。それと、本作は家族のために毎日毎日ご飯を作りながら食べてもらえないお母さんが主人公と言うこともあり、劇場に来てた年配のご婦人方の共感ぶりがハンパなかったです。「これこそがわたしたちの日常よね」「わたしの周りなんてこんな家庭ばっかりよ」「ただの飯炊きじゃないのよ」「どうして監督はあの若さ(29才)でこのことがわかってるのかしら。不思議よねえ」「監督のおうちがこんな感じなのかも」「そうかしら。どうする? 聞いて見る?」「聞いて見る?」と言ってるのを傍で聞いて「それはもう絶対聞きに行ってくれ!」と心の中で祈ってたら、帰り際にロビーで待ってた監督に聞きにいってくれたのでホッと一安心。ユーロスペースの上映が終わったら新宿武蔵野館あたりに是非ムーブオーバーしてほしいです。