海外で制作された「エレナ 究極のラブストーリー」ドキュメンタリー【※グロ注意】

久しぶりに「エレナ」で大量検索かけられた。これで3度目(何故か年1回のペースで話題にのぼる)。原因はまたもや2chまとめサイト(「TVで恐怖した瞬間【閲覧注意】」)。


「“エレナ”ってなんぞや?」という方は、ひとまず↓こちらを参照。
NECROPHILIA-死体愛好者-(@MONSTERS) ※「●カール・フォン・コーゼル」の章参照(ページの一番下)。
A Demented Love - The story of Dr. Carl Von Cosel's Obsession ※翻訳サイト経由
Carl Tanzler - Wikipedia翻訳サイト経由
“エレナ”とは第2次世界大戦直前の1930年代、フロリダ州キーウェストで実際に起こった非常に奇妙な事件の被害者の名前です(日本では2000年11月16日放送のCX『奇跡体験アンビリバボー』で紹介され、その名が広く知られるようになりました)。レントゲン技師として渡米してきた50代のドイツ人医師コーゼルは、結核病棟で20代の美しい女性患者エレナと出会い一目惚れ。熱心に治療を施すも、その甲斐なく彼女は死に至ります。しかし諦めきれない彼は、毎日のように霊廟に通い、遺族に内緒でエレナの遺体に防腐処理をほどこし、死亡から2年後、霊廟から遺体をこっそり盗み出し、蝋や義眼、ワイヤーを使って崩れゆくカラダのあちこちを修復しながら二人だけの“愛の生活”を送ります。しかし7年後、霊廟から遺体が消えてることに気づいたエレナの姉妹に居場所を突き止められあえなく逮捕。ところが事件を知った世間の人々は、死して尚生前と変わらぬ愛を貫き続けるコーゼルに共鳴。事件は美談として受け取られることに。エレナの遺体が葬儀場で一般公開されると何千人もの人が弔問に訪れました。


この事件がアンビリで紹介されたとき、1930年代と非常に古い話だったこともあり、「きっと再現VTRだけで終わるだろう」とほとんどの視聴者が思ってたはずなんですよ。ところが最後の最後に遺体写真を今からテレビで見せるというナレーションが流れ一気にテンションUP。なんせ美人のエキストラを使いうまいこと美談に仕立て上げてましたからね。こちらもすっかり防腐処理されたエレナのことをイタリアの美少女ミイラのような“美しい遺体”と錯覚し、「それが見られるのか!(歓喜)」と期待に胸躍らせたわけです。しかし、映し出された写真を見て、絶句。「彼が愛したエレナって、これかよ・・・」とそのあまりにキモい姿にドン引き。以来アンビリ屈指のトラウマ回として不動の人気を獲得することとなります。


ちなみに女性から多くの同情と共感を集めたコーゼルですが、「彼が遺体にダッチワイフ的な改造を施し長年性交を繰り返していた」という事実は、事件当時公表されなかったそうです。


アンビリ放送時の動画がいまだネットにあがらない上に、なかなかフジテレビさんが再放送してくれないこともあって、長年再見叶わなぬ『エレナ 究極のラブストーリー』ですが、実は海外で作られたドキュメンタリーが存在します。それが久しぶりにUPされてたのでご紹介。こちらは検死解剖時の“動画”付きです。


以下、サムネイルが既にグロいので苦手な人はご注意を。
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まずはエレナの遺体が公開されたDean-Lopez葬儀場を訪ねるゴーストツアー。
Dean-Lopez Funeral Home Key West Ghost Tour

(※サムネイルが例の遺体写真なので載せてみました。)


ゴーストツアーの終盤に出てくる解剖写真(胸全開)と同じものが動画のまま紹介されてるドキュメンタリーが↓こちら(サムネイルが既にグロいので注意)。米ケーブルテレビ局HBOで放送されていたドキュメンタリーシリーズ『Autopsy』で1999年に放送された「Autopsy 6: Secrets of the Dead」の一篇として制作されたものらしい(※定期的に削除されるので、リンクが切れてた場合はタイトルをコピーしてYoutubeで検索してください)。
The Strange Obsession of Dr. Carl Von Cosel

顔の下は完全にミイラなんだ。それでも7年間毎日会話したり性交したりしてたんだよ。愛は盲目だね。



エレナ事件の詳細を綴った本。


ねえフジテレビさん、年末のアンビリ特番でダイジェスト放送してみませんか?
それがムリなら公式サイトのバックナンバー復活させてくださいよ(なんで消しちゃったのかな。勿体ない)。




そういえばジョー・ダマト監督の『ビヨンド・ザ・ダークネス』ってこの事件が元ネタなのかな(未見だけど)。偶然の一致にしてはディテールが似てる。


追記(2020.11.4)

似たような事件があったので捕獲しておく。リンク先にはミイラの写真付きです(エレナの写真よりは人形感が強いのでまだ見られるかな。カラーだけど)。

少女らの墓を掘り29遺体をミイラ化した男(露)(@Techinsight)
2011年11月、ロシア西部ニジニ・ノヴゴロド在住のアナトリー・モスクヴィン(Anatoly Moskvin、53)が、墓地から29体の遺体を盗んだ疑いで逮捕された。(中略)言語学者、歴史家、そして墓地の研究家としても知られていたアナトリーは2011年、墓地を掘り起こして女児の遺体を盗み、ミイラ化させる処理を施して自宅で保管していた。アナトリーは29体をまるで人形のように扱い、服を着せ、顔を描き、ストッキングや靴を履かせ、胸部にオルゴールを埋めるなどの細工を施した。当時アナトリーと同居していた両親は、きれいに処理された大きな女児のミイラ体が人形のように自宅に多数放置されていながらも息子の犯罪には全く気付いていなかった。アナトリーは44の墓を掘り起こした件を認めているが、実際の被害数は100件以上に及ぶと言われており、自分が気に入った遺体だけを自宅で保管していたようだ。ただ性的動機は全くなく、一つ一つの遺体の誕生日を書き出して祝ったり、コミュニケーションを取っていたという。(後略)


↓こちらは海外ニュースサイト。画像多数。むき出しのミイラも混ざってるので完全にグロ注意です。
Russian graverobber who was locked up for stealing 29 girls' corpses for his 'doll collection' refuses to apologise to their parents as he appeals for release - so he can move in with his new girlfriend(@DailyMail)
被害者の両親に対し「あなたたちが少女を冷たい墓地に捨てたので私が連れ帰って暖めてあげた」と言って謝罪を拒否したっていうのはなかなかだね。