『第9地区(District 9)』を観た(@シネコン)

初日で7割ぐらい。結構年配のおっちゃんが多かった(なんで?) 
http://d-9.gaga.ne.jp/


想像以上の傑作っていうかなんじゃコリャ?! すんげえごった煮!B級!グロ!痛ぇえ!メカ!ロボ!燃える!笑える!なのに終わった時の余韻がすげえいい!バッドエンドだけど希望があるっていうかさ(涙)。ハリウッドが80年代に作ってきた宇宙人映画のあったかさや、70年代円谷特撮のもの悲しさをも併せ持ってるのがまた良し(日本製アニメの影響もかなり入ってる)。それでいて主人公は器のちっちゃいいけすかないヤツなのがイマ風で、そういうヤツが最期にちょっといいかっこしいしてボロボロになりながらも守り通す展開にグッとこないわけないだろ!w 子供の頃『第五惑星』のノベライズ本読んで何度もボロ泣きした身としては、チビ宇宙人(子エビちゃん)のかわいさと終盤の展開に涙が止まらなかった(帰りの電車で別れの瞬間の宇宙人&主人公のこと考えてまた思い出し泣き。まいった)。


このメインテーマがすげえいいのよ。ほんとこんな余韻の映画なんだわ。


あんま詳しく言えませんが、おうちに帰りたい宇宙人の走れメロスデビルマンなんです。ていうかもう泣けるっていうのが意外だった。周りもすげえ泣いてた。この作品とリー・リンチェイの『SPIRIT』だけはあのベタな「感動しました!」って予告編許す! だからとっととTVスポット作り直して!


あ、ちょっと作り直してた。


いやいやむしろ『プラトーン』の「エリアス軍曹死す!」ぐらいの悲愴感動路線で全然かまわないんですよ。私の体感的には。


尚、観に行く気が全くない人にオススメの完全ネタバレ再編集映像↓

私が観た「第9地区」はこんな映画です(音声切って代わりにこの映画のメインテーマをかけると良し)。「お父さん、僕たちの星に帰るの?」「いや、もう星には帰らない。これからはここで暮らすんだよ。いまよりもっといいところだ」って移転先の難民キャンプ(いまより劣悪な環境)のパンフレットを宇宙人が息子に見せるシーンに泣けてくる。子エビちゃん、かわいい。


終わり方がすごく良かったので、続編は要らない(でも予告編程度ならすげえ観たい)。


ちなみに来週(4/17)のTBSラジオライムスター宇多丸のウイークエンドシャッフル」、“ザ・シネマハスラー”のコーナーは『第9地区』です!(わーい!) しかも11時台の特集コーナー「タマフル恒例・映画駄話シリーズ〜ところで4が好き、あげくに5が好き!」は『ほんとにあった怖い話』や『怪談新耳袋』の監督・脚本でお馴染み三宅隆太監督がゲストだそうです。お聞き逃しなく! (→radiko.jp(TBS)


やっぱね、宇宙人とは共闘してゆくべき。ハリウッドさん、そんな熱い熱い燃える映画を今後もお待ちしております!


追記:感想漁ってたら「ミサイルの軌道が板野サーカスだw」って歓喜してる人が何人も…。確かにw。



そういやビジュアルはやっぱ真・仮面ライダーだよね。なのにバッタじゃなくてエビなのが意外だった。