最近聴いて特に面白かった各ラジオ番組のゲストトークをいろいろご紹介しておきます

ラジオが聴けない私にとって唯一ラジオに触れられる場所であり仕事や通勤のお供に大変重宝しているのがpodcast配信によるラジオ番組の数々。その中でも最近聞いて特に面白かったトークをいくつかご紹介しておきます。

■SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI PODCAST vol.100 声優・大塚周夫・明夫による親子トーク

番組開始から今年で18年になるFM東京・・・じゃなくてTOKYO-FMの長寿番組「SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI」。バーテンダーのスタンと常連客の教授が“アバンティ”というイタリアン・バーにくる客の会話に聞き耳を立てるという設定で、さまざまなジャンルの客人が繰り広げる雑学話を聞かせてくれる楽しい番組です。学生の頃からしばらくバイト先でよく聞いてました(そのときのバーテンはジェイクだったような…)。つい最近podcastがあることに気づき大量のバックナンバーに驚喜してるわけですが、その中に親子で魅惑ボイスの持ち主という声優の大塚周夫チャールズ・ブロンソンネズミ男、ブラック魔王など)・大塚明夫攻殻機動隊のバトー、ブラック・ジャックなど)親子が登場。貴重な親子2ショットトークが実現していたのでご紹介しておきます。声優さんの中には普段喋る声と演技してるときの声が違う人もいるのですけど、この二人は“そのまんま”で、笑い方も含め普段から芝居をしてるようなしゃべり方であるが故に、全然親子の会話に聞こえません(笑)。周夫さんのブロンソン吹き替え論、『荒野の7人』の吹き替えを新しく録り直す際にブロンソンの声を明夫さんがやったときの話、親父が忙しすぎたので子どもの頃の作文に「将来は絶対サラリーマンになって子どもを遊園地に連れていく」と書いた等等、親子ならではの貴重なエピソードからお二人の吹き替え論までいろいろと語ってくれてます。
※音声ファイルはこちら(2月23日付エントリーのmp3アイコンをクリック)。

■SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI PODCAST vol.10  競馬ライター・須田鷹雄

こちらも同じく「SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI」から。競馬には全然興味ないんですけど、5分過ぎに語られてる「中山競馬場のスーダラ節伝説」が非常に面白かったのでご紹介。有馬記念のレース終了後に植木等のミニコンサートが行われ当時リバイバルヒットを起こしていた「スーダラ節」を歌ったのですが、2番の歌詞が競馬客の心情にピタリと一致してしまったがために「わかっちゃいるけどやめられない!」のとこで場内総立ちの大合唱になったという、リスナーの人気が特に高かった傑作エピソードです。
※音声ファイルはこちら(6月03日付エントリーのmp3アイコンをクリック)。

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ 庵野秀明さんがれんが屋へ!2

TOKYO-FMで放送されてる『鈴木敏夫ジブリ汗まみれ』に『風の谷のナウシカ』の巨神兵のシーンを描いたアニメーターとしても有名な『エヴァ』の庵野秀明監督が登場。今回紹介するのは2週連続で放送された【後編】の方で(【前編】は「バッタ君 町に行く」の感想がメイン)、宮崎駿監督との出会いからこれまでのつきあい、『もののけ姫』『崖の上のポニョ』の忌憚ない感想などいろいろと語ってくれてます。この他にも、制作のモチベーションを維持するための仮想敵論(押井守の仮想敵は宮崎駿宮崎駿の仮想敵は高畑勲)など実に興味深い内容が盛りだくさん。必聴です。
※音声ファイルはこちらから(一番下の「ポッドキャスティングはこちら」をクリックするとバックナンバーに飛べます)。

内村宏幸のラジカントロプス2.0

ラジオ日本で放送されてる「ラジカントロプス2.0」にウッチャンの従兄で「笑う犬」「サラリーマンNEO」等の構成作家として知られる内村宏幸氏が登場。1時間8分という超ロングインタビューに答えてくれてます。前半はエミー賞のコメディ部門に2度ノミネートされたNHK初のコント番組『サラリーマンNEO』について。これが実に面白い! 出演してくてる俳優さんたちの話をはじめ、セクスィー部長の人気は万国共通、平泉成さんはかなりこの番組が好き、スタッフはシフト制でたまに大河ドラマNHKでも大御所といわれるような人がやってくるためディレクターが「偉すぎて指示できない」と泣きを入れる等等。また、昔、フジテレビでよく“NHKの企画会議”っていうコントをやってましたが、実際の企画会議もまさにそのまんまだったりと(笑)、真面目すぎるNHKだけに民放とはひと味違った裏話が盛りだくさんでした。NEOファン必聴。後半はウッチャンとの話や、上京し放送作家としてデビューするまでのいきさつについてたっぷり語ってくれています。
※音声ファイルはこちら

小島慶子キラ☆キラ プロ書評家・吉田豪「小林信也著 ザ・ロード・ウォリアーズ 2001年の原子爆弾」「小林信也 Loves YOSHIKI 特集!1 YOSHIKI 蒼い血の微笑」「小林信也 Loves YOSHIKI 特集!2 6人目のXを探してXの爪痕」

惜しまれつつ終了した『ストリーム』の後を受けて始まったこの番組。気づけば吉田豪さんも復活しなんだかなあという気もしないでもないですが(苦笑)、スポーツライターでおなじみ小林信也さんが1の事実を99の妄想で色づけして書き上げた渾身のノンフィクション本が本当にひどいことになっていて、職場や電車で聞くのがはばかれるほどに笑いがこみあげ困った回だったのでご紹介しておきます。
※「小林信也著 ザ・ロード・ウォリアーズ 2001年の原子爆弾」の音声ファイルはこちら/「Loves YOSHIKI 特集!1」の音声ファイルはこちら/「〜2」の音声ファイルはこちら

ザ・ロード・ウォリアーズ―2001年の原始爆弾

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蒼い血の微笑―YOSHIKI Super Non‐fiction Amethyst

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Xの爪痕―6人目のXを探して

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