『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』トーク、黒坂圭太×原田浩(@渋谷ライズX)

現在渋谷ライズXでは『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』が絶賛上映中なわけですが、先日、暗黒アニメーションの二大巨頭である黒坂圭太&原田浩両監督による夢のトークショーがあったので行ってきました。トーク内容については、CINENA TOPICS ONLINEさんが詳細なレポをあげてくれたのでそちらをどうぞ。


『ライアン・ラーキン〜』トークショーレポート(@CINENA TOPICS ONLINE)


以下、若干の捕捉。↑の記事にトークショーの様子を撮影した写真が何点か載ってますけど、左側に立ってるのが黒坂圭太監督、右側に立ってる紺色の服を着た人が原田浩監督です。うちでも何度か言及したことのあるお二人ですが、「よく知らない」という方は↓こちらの映像をご覧ください(注意:エロとグロに耐性の無い方はご注意を)。


黒坂圭太監督『Agitated Screams of Maggots』  


原田浩監督『地下幻燈劇場 少女椿』 | 『二度と目覚めぬ子守歌』


実はこの日、お二人が手がけている新作の予告編を見ることができました(ラッキー!)。


まずは黒坂監督。新作のタイトルは『緑子(midori-ko)』。緑色をした女の子が主人公の話でおおよそ60分ぐらいの中編になるそうです。公開時期についてはまだ決まってないそうですが、来年の3月に社内試写をやることになっており、それまでになんとか完成させるそうです。写真を使った実写のコマ撮りアニメなんかも手がける人ですが、『緑子』に関しては↑にUPした『Agitated Screams of Maggots』 のような色彩・絵柄の作品でした。


一方の原田監督は2作あり、ひとつめは2012年公開予定の『ホライズン・ブルー』近藤ようこさんの同名漫画をアニメ化した作品です。予告を見る限り、ドキュメンタリーとドラマがない交ぜになったような構成で、非常に真面目な社会派作品です。

ホライズンブルー

ホライズンブルー

もうひとつは座敷牢。こちらはタイトルから予測できるように確実に映倫は通らないタイプの作品で(苦笑)、監督も「日本ではもしかしたら上映できないかもしれない」と頼りなげに語っていましたが、いまはシアターN渋谷とかアップリンクとかいろいろありますので大丈夫だと思います。“一つ目の少年”を主人公にした話で、予告を見る限り、先日までアップリンクXで上映されてた『二度と目覚めぬ子守歌』と非常に近いテイストの作品に見えました。こちらは2018年公開予定。


トークショーがはじまった直後は、場慣れしてるはずの黒坂監督の方が何故か若干緊張気味で、原田監督に「さっきまで裏で話してた雰囲気と全然違うじゃないですか」とつっこまれつつぽつぽつと話を進めていくうちにヒートアップ。まだもうちょっと喋れるよというぐらいのところでタイムアウトとなり、まだまだ聞いていたかったーというのが正直なところ。昨今のアニメーション事情について「もっと生っぽい作品が見たい!」と二人で意気投合してたのが印象的でした(まったくもって同感です)。


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