スマステの「あの頃熱くなった80年代ハリウッド映画ベスト20」にゲスト出演した木村拓哉は、“SMAP”ではなく“華の47年組”というくくりで見てあげてください

今夜放送されたスマステの特集。いったいどんな順位になったのか備忘録として残しておきます。ゲストは80年代ドンピシャ世代、72年11月生まれの木村拓哉。各所でウザイウザイと言われ続ける“華の47年組”ですw(スイマセン、私もそうです)。

1位「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985年)
2位「ロッキー3」(1982年)
3位「トップガン」(1986年)
4位「スタンド・バイ・ミー」(1987年)
5位「インディ・ジョーンズ」(1981年)
6位「ターミネーター」(1985年)
7位「フラッシュダンス」(1983年)
8位「プラトーン」(1987年)
9位「ダイ・ハード」(1989年)
10位「愛と青春の旅だち」(1982年)
11位「グーニーズ」(1985年)
12位「ビバリーヒルズ・コップ」(1985年)
13位「グレムリン」(1984年)
14位「リーサル・ウェポン」(1987年)
15位「キャノンボール2」(1983年)
16位「ランボー」(1982年)
17位「ロボコップ」(1988年)
18位「メジャーリーグ」(1989年)
19位「ゴーストバスターズ」(1984年)※興行収入70億円(1984年洋画ナンバーワン)
20位「フットルース」(1984年)※サントラが日本で89万枚売れた
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おまけ:小林克也セレクト
「ベストキッド」(1985年)「アウトサイダー」(1983年)「青い珊瑚礁」(1980年)
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この中でちゃんと映画館で観たのは84年の「ゴーストバスターズ」「グレムリン」と85年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「グーニーズ」、87年の「プラトーン」「スタンド・バイ・ミー」ですかね。インディは『グーニーズ』にも出てるキー・ホイ・クァンが出演したパート2『魔宮の伝説(84年)』、ロッキーは『ロッキー4(85年)』なら観に行った(ちなみにこれに出てるドラゴ役のドルフ・ラングレン極真空手出身で、有名人となった後に極真世界大会で試し割り演武を披露してる姿をテレ東の中継で見て「ドラゴが空手やってる!」とビックリしましたw)。グーニーズはおばあちゃん家に行ったときにいとこと観に行って、帰ってきてから友達に誘われまた観に行った。ゴーストバスターズグレムリンは当時うちの街では二本立てで上映されていて、これも友達と観に行った(小学生には非常にお得感溢れる組み合わせでした)。ちなみにプラトーンランボーは学校でも観せられました(世界史と政治経済の時間に。完全に先生の趣味ですw)。あとは全部テレビで見たかなあ。


んで、今回出演し、作品にまつわるクイズにも全問正解した木村くん。ベストヒットUSA形式で作品を紹介していたDJ小林克也から「80年代といえば『スタンド・バイ・ミー』に出てた有名な子役たちと同世代だったはずですが、いったいあの頃映画をどんな風に見てたんですかね」と問いかけられ次のようにコメントしてました。同世代の共感ということでメモしておきます。

香取「ハンパじゃないです木村くん。全問正解じゃないですか。しかも全部の映画にコメントできた。(笑)」
大下アナ「しかも先に先に全部。」
木村「いや、こういうときあったらホントに呼んで。(笑)」
香取「もう、映画公開? 『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン*1とか、そういうんじゃなくて80年代のそういう評論家みたいな感じで(笑)。ほんとにだって全コメント…」
大下アナ「ねえ!」
木村「克也さんが『どういう風に映画を見てた?』っておっしゃってたけど、いま自分たちってそれこそ撮影の現場にいたりとかするときあるけど、そのときはそんなの微塵もなかったし、ほんとにだから『ゴーストバスターズ』のあのおばけたちが出てきたりとか、ロボコップがこう動いてることに対して『ハンパねえ!』って思ってたでしょ? でもいま『ロボコップ』を見ると、ちょっとだけコントに見える部分もあるでしょ。」
香取「・・・この辺(腕周り)とかちょっとしょぼいかなってのはある(笑)。いますごすぎてね、いろんなものが。」
木村「だから、自分が今日紹介してもらった映画を観てたときってのはホントに何にも考えずに純粋に映画を観てて、で、映画と共にその音楽を聴いて、その音楽が流れると同時にその作品がオーバーラップしてきたりとか。だから曲が全部貼付されてますよね。」
大下アナ「でも、おふたりはその頃もうSMAPとしてバリバリに忙しいのになんでそんなに覚えてらっしゃるんですか?」
木村「いや、そんなことないですよ。この仕事を始めるきっかけになったのは3位の『トップガン』の(トム・クルーズが着てる)フライトジャケットを、僕、買ったんですよ。同じモノを買って「やったぜ!買ったぜ!」てそのジャケットを着て喜んでたところに、「ちょっとおい!こっち向いて!」って言われて、すっげえ嬉しくて「(ものすごい笑顔で)え?」て向いたら、それを写真に撮られてジャニーズ事務所の履歴書に…」
香取「その写真が」
大下アナ「あ、そうなんですか!」
香取「いま木村くんがここにいるきっかけは、第3位、『トップガン』。そりゃあ『グレムリン』も詳しいですよ。(笑)」

木村くんがよく知ってるというよりも、割とこの世代は当たり前に知ってる人が多いんだよね。だから「80年代の○○」ってのをテーマにすると盛り上がりやすい。この当時の映画の話題がいまだ盛り上がるのは、人口のやたら多い第2次ベビーブーマー直撃っていうのもあるけど、1年とかの長期にわたってテレビ番組でパロディが流行ったり、主題歌がヒットチャートに居続けたり、公開終了後も数年にわたりテレビで繰り返し再放送され続けてたってのは大きいと思う。たとえ本編を見て無くても映画のベストシーンや名台詞はテレビが教えてくれたし。


それに「やべきょうすけのnextクローズ」に出たときに三池監督も言ってたけど*2、子ども時代の感性というか体験って特別なんだよね。たとえ大人になって見返したときに「あれ?」って思ったとしてもね。特にうちなんかは第2次ベビーブーム世代だから自分が多感な時期をすごした80年代当時の文化のことなんて私が語らなくても一般人でも芸能人でも業界人でも、子ども時代の視点で語って語り倒してくれる人はたくさんいるわけですよ(実際語りたがりも多いし、ツッチーとか品川とか…笑)。でも、いま子どもの数がすごく減っていて(小学生なんてうちらの世代の半分以下? 3分の1?)、90年代とか、00年代とか、どんどん年代が上がってゆくにつれどうなるんだろうなあっていうのは時々考える。文化に対する帰属意識や継承、保護意識みたいなのもうちらの世代に比べたら少なくなってるだろうし、大人の視点から語ってくれる人はいるだろうけど、大人から見た世界と子どもが見てる世界は違うからね。文化なんて語られなくなったときに終わるんで、自分が多感な時期をすごした時代の文化に愛着持って語り倒してくれる人がその時代その時代にひとりぐらいは生き残ってくれてるといいなと思います。


*1:今度公開される木村、ジョシュ・ハートネットイ・ビョンホン主演のフランス映画。監督は今度『ノルウェイの森』を撮る予定のトラン・アン・ユン。

*2:podcastで配信されたのを持ってる人は[前編]23分あたりに出てきます(持ってない人はこちらからどうぞ。既に終了した番組なので捕獲はお早めに)。「子どもの時に面白かった映画を大人になって見返したときに「あれ?」って思うのは、自分が成長したからではなく楽しむ能力が退化したからだ(談・三池崇史)」