『寺山修司◎映像詩展2009』まもなく公開(4/25〜5/8まで)


『寺山修司◎映像詩展2009』 4/25(土)〜5/8(金)まで
□上映館:渋谷ユーロスペース


【上映作品】
■Aプロ:『書を捨てよ町へ出よう』(1971年/日本A・T・G/カラー/138分)
 脚本・監督:寺山修司/撮影:鋤田正義 出演:佐々木英明、斉藤正治、新高恵子


■Bプロ:『田園に死す』(1974年/日本A・T・G/カラー/102分)
 脚本・監督:寺山修司/撮影:鈴木達夫
 出演:八千草薫春川ますみ、新高恵子、高野浩幸、菅寛太郎、原田芳雄三上寛木村功、ミスターポーン、蘭妖子
恐山を舞台に、自歌集「田園に死す」にもとづいた自伝的作品。


■Cプロ:『さらば箱舟』(1984年/日本A・T・G/カラー/207分)
 脚本:寺山修司、岸田理生/監督:寺山修司/撮影:鈴木達夫
 出演:小川真由美原田芳雄、新高けい子、高橋洋子高橋ひとみ石橋蓮司、若松武、天本英世、蘭妖子、サルバドール・タリ三上博史小松方正松田政男山崎努
マルケスの「百年の孤独」をテキストに、虚構の歴史を描いた一大叙事詩寺山修司の遺作。


■Dプロ:『ボクサー』(1977年/東映/カラー/94年)
 監督:寺山修司/脚本:石森史朗、岸田理生、寺山修司/撮影:鈴木達夫
 出演:菅原文太清水健太郎春川ますみ、新高恵子、地引かづさ
寺山のボクシングへの思い入れを描いた、初のエンターテインメント作品


■Eプロ:『上海異人娼館』(1981年作品/東宝東和(仏映画)/カラー/90分)
 脚本・監督:寺山修司/原作:ポーリーヌ・レアージュ/撮影:鈴木達夫
 出演:イザベル・イリエ、クラウス・キンスキー、アリエル・ドンバール、ピーター、新高恵子、中村研一、山口小夜子高橋ひとみ
ヨーロッパ的官能の世界を東洋の洗練された感性で描き、国際的評価を得た作品。


■Fプロ:『草迷宮』ほか(合計94分)
草迷宮』(1979年/カラー/仏映画/40分)
 監督:寺山修司/台本:寺山修司、岸田理生/撮影:鈴木達夫
 出演:三上博史、若松武、新高けい子、伊丹十三、演劇実験室◎天井桟敷
『迷宮譚』(1975年/モノクロ調色/15分)『消しゴム』(1977年/カラー/22分)
一寸法師を記述する試み』(1977年/カラー/19分)


■Gプロ:「実験映画集1」(合計104分)
『青少年のための映画入門』(1974年/モノクロ/3分)『疱瘡譚』(1975年/カラー/31分)
『マルドロールの歌』(1977年/カラー/30分)『ローラ』(1974年/カラー/12分)
『審判』(1975年/カラー/20分)


■Hプロ:「実験映画集2」(合計93分)
『檻囚』(1962年/モノクロ調色/12分)『トマトケチャップ皇帝』(1971年/モノクロ調色/25分)
『ジャンケン戦争』(1971年/モノクロ調色/15分)『蝶服記』(1974年/カラー/15分)
『書見機』(1977年/モノクロ調色/22分)『二頭女−影の映画』(1977年/モノクロ調色/15分)


■Iプロ:『レミング−壁抜け男』(1983年5月15日横浜市教育文化ホールで収録/169分)
作・演出:寺山修司/共同演出・音楽:J・A・シーザー/美術・美粧・衣裳:小竹信節/共同台本:岸田理生/照明:田中未知/音響:森崎偏陸/舞台監督:浅井隆/制作:九條今日子、小沢洋子/出演:新高けい子、蘭妖子、サルバドール・タリ、根本豊、若松武、演劇実験室◎天井桟敷
演劇実験室◎天井桟敷の最終公演。現代人の内面の問題を「壁の消失」に見ながら、シュールに展開してゆく世紀末の夢のまた夢の世界。最後のインタビューも必見。
同時上映:『寺山修司・最後のインタビュー』(NHK・ETV8で1983年5月29日放送)、『インタビュー・九條今日子』(NHK・BS2で1997年4月24日放送)


■Jプロ:(合計125分)
『ビデオ・レター』(1983年/カラー/74分/ビデオ作品)
出演:寺山修司谷川俊太郎、田中未知、高橋ひとみ、森崎偏陸、寺山ハツ
寺山修司の死の前年(1982年)、三十年来の知己である二人の詩人は、ビデオ映像による“往復書簡”を始めた。身辺雑記的なものから時には非日常的なものまで、様々な映像を通じて、「私とは何か」「意味と無意味」といったテーマを語り合って「16通」に及んだ。最後は、寺山の死の直後、谷川からの宛先のない“1通”によって終わる。”

『空には本』(2008年/カラー/34分/DVD作品)

“「寺山修司・劇場美術館1935-2008」で製作された、寺山修司の俳句・短歌・詩の傑作を、文学とイメージの映像を背景に、三上博史が朗読した作品。音楽も三上のオリジナル作品。”
あゝ、荒野』(2006年/16分/DVD作品)
“2005年にリニューアルして出版された寺山修司の長篇小説「あゝ、荒野」に挿入された森山大道の211枚の写真と寺山修司の短歌で構成された作品。”

寺山修司の映像作品24品が今週末より一挙上映されます。ユーロスペース寺山修司の特集を組まれるのは5年ぶりですかね。今回は死後に制作された作品もいくつかラインナップされており、三上博史が朗読と音楽を兼ねた『空には本』なんて短編もありますね。


映画「田園に死す」予告編               映画「ボクサー」予告編

映画「書を捨てよ町へ出よう」予告編          映画「さらば箱舟」予告編


舞台挨拶等の予定は以下の通り。

4/25(土)15:00『草迷宮』他上映前 トーク 
 ゲスト:一青窈(歌手)、星野博美(作家・写真家)
4/26(日)15:00『さらば箱舟』上映前 トーク+ミニライブ 
 ゲスト:天願大介(映画監督)、三上寛(歌手)
4/29(水)15:00『ビデオ・レター』他上映前 トーク+ミニライブ 
 ゲスト:森山大道(写真家)、渚ようこ(歌手)、町口覚(アートディレクター)、高橋ピエール(ギター)
5/5(火)15:00『田園に死す』上映前 トーク 
 ゲスト:宇野亜喜良イラストレーター)、高泉淳子(劇作家・役者)
※当日朝より整理券配布。