泣く泣くと評判のリリーさん原作本はいまだ読まず、ドラマから先に鑑賞。母親が死ぬ話だとは聞いてたけど、ああ、こういう死に方だったのか。
前半の少年時代があまり面白くなくって、神木くんとセットのチープさしかもはや記憶に残ってませんが、母親の病気が発覚し、東京に上京、大泉君のパートに入ってから徐々にのめり込む。塚地のシーンが思いのほか多い。あれを全部撮り直したのか。スケジュール調整、大変だったろうな。大泉君はリリーさんに「似てる」から抜擢されたんだね。見てるとちらちら本人に重なるが、喋り出すと明らかに別人なので妙な違和感を覚えるのがかえって勿体なかった。せっかくだから喋りの雰囲気ももっと似せちゃえば良かったのに。
ドラマとしての評価は自分にはムリだな。なんせ病院のシーンがリアルで。音のこもった感じや少し薄暗い照明、病院全体の落ち着いた雰囲気が「うちの病院で撮った?」と錯覚するぐらい。やっぱ照明か? 照明かな。スタッフに経験者でもいたんだろか。病院・病室内の雰囲気の作り方が通常のドラマより自然でリアルで、いやがおうにも過去の経験を呼び戻す。
父がガンで死んでから1年半以上経ち、その類のドラマ見ても、さすがにもうただそれだけで自分の時の経験を思い出し涙腺ゆるむと言うことはなくなっていた、はずだったのに…。オトンとマー君がオカンの入院してる個室に泊まる冒頭のシーン、間接照明だけの静かで落ち着いた雰囲気の中「家族で一緒の部屋に寝るなんて何年ぶりだ?」と言ったとこでもう既に涙腺決壊。うんうん。うちの家族もしたよ、そんな会話。こんな雰囲気の中で。
これは原作本、まだ当分読めません。
- 作者: リリー・フランキー
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2005/06/28
- メディア: 単行本
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