『LUNACY ルナシー』まもなく公開(11/18〜1/26まで)

『オテサーネク』から6年、チェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルエドガー・アラン・ポーの作品やサド侯爵から着想を得て作ったフランスの精神病院を舞台に繰り広げられる哲学的ホラーLUNACY ルナシーが今週末から公開されます。原題はチェコ語で“狂気”を意味する「SILENI(シレーニ)」。2年前の「シュヴァンクマイエル映画祭」でこの作品の存在を知らされたときは、「邦題が「ルナシー」になったら河村隆一思い出して嫌だなあ」なんて思ったけど、さすがに2年も聞き続けたら慣れました(苦笑)。今回はなんと言ってもアレですよ。・・・来ちゃいます。シュヴァンクマイエル先生、来ちゃいます!(驚喜) 来月始めにプロモーション来日しますんで、ナマで見られる貴重なこの機会を是非ともお見逃し無く!(頑張って整理券取るぞー) ちなみに「監督に直接質問したい!」という方は12/3(日)に池袋コミュニティカレッジで行われるアニメーション講座に参加されたし(詳細はこちら)。前回来日したときは泊まったホテルでポルターガイスト現象に悩まされタイヘンだったというシュヴァンクマイエル監督。果たして今回は・・・。


『LUNACY ルナシー』 11/18(土)〜1/26(金)まで


【監督・脚本】ヤン・シュヴァンクマイエル
【美術・衣装】エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー
【出演】パヴェル・リシュカ/アンナ・ガイスレロヴァー/ヤン・トジースカ
123min/ビスタサイズ/チェコ/2005年
□上映館:新宿K'sCinema渋谷イメージフォーラム(〜12/22まで)


これは、真実なのか。 狂気なのか。


【STORY】ジャン・ベルロは悪夢にうなされていた。精神病院の職員に、無理やり拘束服を着せられるという夢だ。夢の中で激しく抵抗して目を覚ますと、実際に暴れまわったかのように部屋中が壊れている。そして、その様子を目撃していたある公爵に、彼の城へと招待された。城では乱交が繰り広げられ、公爵は神を冒涜する言葉を大声で叫ぶという光景が繰り広げられていた。翌朝、公爵は快楽の素晴らしさを語りながら突然、発作を起こして倒れる。ベルロは、公爵を墓地へ埋葬する。しかし、納骨所に戻ってみると公爵は普段どおり食事や酒を楽しんでいる。不気味に思うベルロに公爵は自分の母親の話をし始める。母は発作で亡くなったと誤解され、生きたまま葬られたのだという。以来、公爵は埋葬される恐怖を克服するために、あえて墓地に埋めさせるというセラピーをしていた。公爵はベルロにも同様のセラピーを勧め、自分の通う精神病院に彼を連れて行く。しかし、その病院では更に恐ろしい出来事が待っていた……。

12/2(土)に舞台挨拶あり。ゲストはもちろんヤン・シュヴァンクマイエル監督。時間はK'sCinemaが13:30の回、イメージフォーラムが18:30の回です。また、土日の来場者、各回先着30名にエヴァ書き下ろしのカードシートがプレゼントされるそうです。


ちなみに↓こちらがその昔、シュヴァンクマイエルチェコの機関誌に載せたという新作『ルナシー』のイメージ画像。