『待合室』まもなく公開(11/4〜12/22まで)

「命のノート」と名づけられた1冊のノートを通じて1000人以上もの見知らぬ旅人に返事を書き、生きていく事の素晴らしさを伝え続けているヒロインの半生を描いた映画『待合室』が今週末から公開される。ヒロインのいまと若かりし頃を演じるのは、これが本格的な映画初競演となる富司純子寺島しのぶ母娘。寺島は「一度も母と会わないと分かっていたので引き受けました」と話していたが、来年公開の『愛の流刑地』で再び共演することになり(今度は親子役)、今度こそ同じフレームにおさまっているのか気になるところではある。メガホンをとったのはこれが監督デビューとなる脚本家の板倉真琴。本作は実在する人物がモデルであり、「命のノート」の話を新聞記事で知った板倉監督が直接現地に赴き取材を重ね自ら脚本を書きあげて制作にこぎつけたそうだ。


『待合室』 11/4(土)〜12/22(金)まで


【監督・脚本】板倉真琴【撮影】丸池納
【出演】富司純子/寺島しのぶ/ダンカン/あき竹城/斉藤洋介/市川実和子/利重剛/桜井センリ/仁科貴/楯真由子/風見章子
107min/2006年
□上映館:渋谷ユーロスペースほか


【STORY】IGRいわて銀河鉄道の小繋(こつなぎ)駅。雪深くどこか郷愁を誘う東北の小さな駅の待合室に置かれた1冊のノート。全国各地からやってくる旅人たちは、駅の待合室に置かれたその“命のノート”を開き、自らの悩みや心の叫びを記してゆく。そうした書き込みに励ましの返事を書き続けているのが、駅前で酒屋を経営している夏井和代だった。 最愛の夫と娘を失いながらも「一生懸命生きていればいいことがある」と自らを奮い立たせ笑顔を絶やさず日々を送っていた。ある日、ひとりの男が待合室を訪れた。男はノートに「妻と娘を亡くし、静岡から死ぬために歩いてきました」と書き残していく……。


映画『待合室』・板倉真琴監督応援サイト

11/4(土)11:40の回上映後、2:00の回上映前に初日舞台挨拶あり。ゲストは富司純子、板倉真琴監督を予定。当日朝より整理券配布。



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