『叫』ベネチア公式上映、その反応は・・・

現地の3日深夜にヴェネチア映画祭黒沢清監督の新作『叫』が上映された。監督と幽霊役の葉月里緒菜が現地入りした模様。
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200609/gt2006090508.html(※レッドカーペットの写真)
http://filmup.leonardo.it/sakebi.htm(※作品のスチール数点)


現地の反応も上がってきた。

欧州の映画祭で常連の黒沢監督作品ということもあり、深夜0時半開始の上映だったが7割近く席が埋まり、異例の盛況。2時半すぎの終了まで退出者はほとんどおらず、好感触だった。
葉月ビューティフル、幽霊役に称賛の声(@日刊スポーツ)


観客も葉月の叫びの種類?に応じて、どよめいたり、笑ったり。葉月は「思いがけないところで笑いが起こったり、感性の違いを楽しみました」と振り返った。日曜日の深夜の上映という恵まれない状況ながら、客席は7割程度埋まり、最後は拍手も起こった。「若い人が見てくれたのがうれしい。最後まで見ていただけたので、気持ちがよかったですね」と話した。
里緒奈の美貌に絶叫に観客陶酔…ベネチア国際映画祭で「叫」公式上映(@スポーツ報知)


深夜0時半からの上映だったが、約1100人収容のメーン会場サラ・グランデは8割以上の席が埋まり、上映後は温かい拍手に包まれた。(−中略−)伊、仏、米など33カ国での公開が決定。
葉月ママに「ビューティフル」大歓声(@スポーツニッポン)

「退出者はほとんどおらず」ってすごい微妙な言い回しだ。でも1100人も入るのね。「思いがけないところで笑いが起きたり」なのか。いやー、これはまたわかりにくいの作ったんじゃないの?(苦笑)


2chに行ったら予告が落ちてた。なかなか葉月里緒菜いいかも。
Retribution (sakebi) - Trailer


追加。ああ、この右端の人は一瀬Pだったのか。髪が生えたら柔和になったなあ。

黒沢監督に「日本では珍しい神秘的な女優である葉月さんの幽霊役を何より僕が見たかった」と言わしめた葉月の幽霊役はハマり役で、彼女が叫び声を上げながら段々、役所に近づいていくシーンでは思わず「キャッ!」と声を上げた観客も。クライマックスシーンでは、恐怖のどん底に突き落とされた観客から拍手が沸き起こる一幕もあった。
黒澤清作品、深夜上映に800人! 葉月里緒奈も赤いヒールで登壇(@シネマトゥデイ)

彼女のルックスから想像するに『回路』の幽霊に近い感じなんだろうか。


こう並べてると「なんだ。幽霊が出る普通に怖い話なんじゃん」と思いたくもなるが、あらすじや特別招待作品に選ばれた時の黒沢清発言を聞くと、一筋縄ではいかない雰囲気なんだよなw。

「叫」はともすると差別されてもおかしくない難しいジャンルの映画です。こうした作品を堂々と特別上映作品として選んで頂いたヴェネチア国際映画祭の見識の高さと、すべての映画を公平に見ようとする姿勢に、大いに感謝しております。
『叫(さけび)』ヴェネチア国際映画祭正式招待決定!!(@CINEMA TOPICS ONLINE)

ちなみにコンペ出品されてる今敏監督『パプリカ』の評価はこんな感じ。

。ヨーロッパを中心に評価の高い今敏(こんさとし)監督(42)作品とあって会見場はほぼ満員、現地報道陣からの質問が相次いだ。同日夜に予定されている公式上映のチケット販売では徹夜組も出て、約1000席分が1時間で完売した。(-中略-)日本以外ではイタリア、仏、スペイン、米国、カナダでの公開が決まっている。
ベネチア映画祭「パプリカ」1時間で完売(@日刊スポーツ)


1060人収容の会場は満員。コンペ作品でも空席が目立つ場合も多く、上映前から注目を集めた格好。5分以上の拍手も、最大級の評価とも言える。(-中略-)地元各紙の映画評論家の採点では20人中12人が観賞し、さまざまな反応。満点の5つ星が1人、4つ星が3人という内容。コンペ部門の大本命と言われる英映画「The Queen」(5つ星=2人、4つ星=8人)には及ばないが健闘を見せた。
「パプリカ」にブラボー!今監督感激…ベネチア国際映画祭(@スポーツ報知)


そして宮崎吾郎監督『ゲド戦記』の反応はこちら。

会見場は特別招待作品にもかかわらず満員で立ち見が出るほど。公式上映のチケットも即完売するなど、ジブリブランドの効果は絶大だ。
宮崎吾朗監督 次も作る…第63回ベネチア国際映画祭(@スポーツ報知)


約5分間のスタンディングオベーションを受けた宮崎監督は上映後、満面に笑みを浮かべながら「みなさんに喜んでいただいていて良かった。今はウチのパパ(宮崎駿監督)が作っているので、私の次作があるとすれば4年後。次のワールドカップ開催の年に公開出来るよう頑張ります」と監督続投宣言をした。
宮崎吾朗、『ゲド戦記』で拍手喝さい!父の後を追う決意固める(@シネマトゥデイ)