『恋するトマト』まもなく公開(5/13〜6/2まで)

構想10余年、俳優の大地康雄が主演のみならず企画・脚本・製作総指揮まで務めて作り上げた映画『恋するトマト〜クマインカナバー』が今週末から公開される。最近あんまり見かけないと思ったらこういうことだったのか。農家の嫁不足という現実を憂い、農に携わる人々の人間的な魅力を伝えたいという想いでこの映画を企画した大地さん。こちらによると、「クマインカナバー」というサブタイ(元は本タイ)は、原作を担当した小桧山博氏と共にフィリピンへ取材に赴いた際、食事中のホームレスに「ご飯食べませんか?(クマインカナバー?)」と声をかけられ、その思いやりにいたく感激したことからつけられたらしい。物語の後半、主人公はフィリピンでトマト作りに挑戦するが、農作業をする男の格好良さを体現するため、トマト農家に弟子入りし2ヶ月間泊まり込みで修行したという大地さん。その甲斐あって、試写で観た人の感想を読むと「演じてるように見えない」とか「稲刈り姿が感動を誘う」とまで言われてます(笑)。


『恋するトマト〜クマインカナバー』 5/13(土)〜6/2(金)まで


【監督】南部英夫【脚本】大地康雄【撮影】小松原茂
【出演】大地康雄/アリス・ディクソン/富田靖子/村田雄浩/藤岡弘、/織本順吉/ルビー・モレノ
126min/ビスタサイズ/2005年
□上映館:新宿K's cinema(21:00〜レイトショー)ほか


【STORY】 正男(大地康雄)、45才。独身。霞ヶ浦に隣接する田園地帯に、年老いた両親と暮らし、田畑を耕し、食卓を囲む毎日を送る。気が優しくて純朴だが、見合いの度に断られ続けてきた。今日もまた、縁談が破談。やむなくフィリピンパブで働くリバティと結婚するために結納金を手にフィリピンに渡る。しかし詐欺に気づき借金を抱え生きる気力をなくした正男は、日本へも帰れず異国の地で浮浪者となり、ヤクザな稼業にも手を染めてゆく。そんなある日、故郷の風景とよく似た農村地帯で、家族総出で稲刈りに励む人々と、生き生きと働く明るく美しい娘クリスティーナに出会う……。


5/14(日)上映前に舞台挨拶あり。ゲストは大地康雄富田靖子を予定。


スコール

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