テレ朝にはなんかちょっと面白い自主規制がひかれてる?

金曜日の報道ステーションがちょっとおかしかったので、やっぱりメモする。


富豪刑事』を見ていたのでそのままチャンネルをテレ朝にあわせてたところ、『報ステ』で岐阜の女子中学生殺害事件がとりあげられた。犯人は15歳の交際相手(しかも後の情報だと15歳で2歳児のパパかい! 人生、生き急ぎすぎてる…)ということもあり、同級生やら若い子らにいろいろとインタビューしていたのだが、その映像に妙な違和感が・・・。原因は「音声」にあった。インタビューに答える若者らの声が全て加工処理されていたのだ。オトナの声はそのままだったので「未成年だからプライバシーに配慮したとかそんな理由かなあ、テレ朝の報道規制って結構きびしいなあ」と思った。しかし、インタビューの仕方は未成年者に対する配慮など微塵も感じられないほど非常にえげつないもので「何がしたいんだ?」としばし混乱。被害者の友人と思われるジャージ姿の女子中学生がしゃがんでなきじゃくってる。どう見ても話なんて出来る状態ではない。しかし記者は被害者について執拗に問いかけ続け、見かねた周囲の人がその子らを立たせて別の場所に避難させるまでそれは続いた。「あまりにも痛ましい事件に、被害者の友人たちがインタビューにも答えられないほどショックを受け悲しんでます」ということを映像で伝えたかったのかもしれないが、取材者側に対する嫌悪感しか残らないこの映像をそのまま使ってしまうとはどういう神経なんだろう。音声に配慮してる暇があったらこっちを配慮しろよと思うんだけど、何やら回線がねじ曲がってる。規制した分を取り戻そうとした結果、あらぬ方向に暴走してしまったんだろうか(逆に見かねた編集マンの内部告発だったら面白い)。


ためしに他の局(CX『ニュースJAPAN』、TBS『ブロードキャスター』)も見てみたが、音声は加工されることなくそのまま使われてた。また、泣きじゃくる中学生へのインタビューシーンはどこも流れなかった(その場に居合わせなかっただけかも)。『報ステ』以外のテレ朝ニュース番組も若者に加工処理するのか気になるところ。『報ステ』独自規制の可能性は高いが、音声に関してはこないだの『奇跡の扉』もおかしなことになってたし、しばらくチェックしてみようかな。


−追記(4月24日月曜日)−
今朝のニュース番組調査報告。テレ朝『スーパーモーニング』は保護が徹底してる。音声加工はもちろんのこと、ぼかしも濃くて輪郭すらわからんし、姿を映してるというより服を映してるといった方がいいぐらいの寄りっぷりでちょっとやそっとじゃ誰かわからんと思う。CX『とくダネ』は普通。音声は加工したりしなかったりまちまち。例の泣きじゃくるジャージ女子中学生が映ったので一瞬色めきたったが、一言二言泣きながら答えてる姿が数秒間映し出されただけで、記者の声もなく、映像も寄りぎみ。周囲の状況が見えない分「記者に取り囲まれ無理やり質問攻めにされてる」ような印象は受けなかった。映像の使い方としてはこちらが適切。つうか、普通はこう使うだろ!?と思ったら、ますます『報ステ』が意味不明に思えてきた。