『変身』まもなく公開（11/19〜12/16まで） - 嗚呼、テレ日トシネマ－雑記

脳移植により人格が変わっていく青年と、変貌してゆく彼に傷つけられながらも深い愛情で包み込もうとする恋人の姿を描いた純愛映画『変身』が今週末から公開される。原作は東野圭吾の同名小説。玉木宏と蒼井優が主役二人を演じている。監督は、これが長編デビューとなる佐野智樹。昨年、製作発表記者会見の席でうっかり結末をバラしてしまった玉木くん（「TV局もカットしろよ」と思ったけど、1年も経つと意外に忘れるもんだなぁ）。舞台挨拶で同じポカやらかさないよう、くれぐれも気をつけて。

『変身』　11/19（土）〜12/16（金）まで

【監督】佐野智樹【脚本】よしだあつこ【撮影】浜田毅
【出演】玉木宏/蒼井優/佐田真由美/松田悟志/山下徹大/釈由美子/北村和夫
108min/ビスタサイズ/2005年
□上映館：渋谷シネ・アミューズ

【STORY】恋人・恵（蒼井優）と共に、住む部屋を探し不動産屋を巡っていた成瀬純一（玉木宏）は、強盗事件に巻き込まれ、脳に銃弾を受け病院へと運ばれた。長い昏睡から目覚めた純一は、ある夜、人のいなくなった病院の解析室で人間の脳と思われる二つの標本を見つける。ひとつには「JN」と記されていた。担当医（北村和夫）に問いただした彼は、そこで初めて他人の脳の一部を移植されてたことを知る。退院後、食べ物の好みが以前とは変わってることに気づく純一。そればかりか、周囲の人間の行動が気に入らず、批判的な口調でついきつくあたってしまう。恋人の笑顔さえも苛立ちの対象だった。温厚だった彼の変貌ぶりにとまどいを隠せない同僚や恋人。自分でも訳がわからず苦悩を深める純一は、ある女性（釈由美子）と出会い、自分が誰の脳を移植されたのかを知る。しかし、変わりゆく人格を止めることなど出来ない。純一にとって本当の葛藤がここから始まるのだ……。