逮捕前に犯人がわかっちゃったら黙っていられる?

数年前に、小さな女の子が行方不明になる事件があった。村中総出で山の中を捜索したが見つからない。テレビでも捜索の模様が毎日のように取り上げられ、「どうか娘をみつけてください」と懇願するお父さんの姿が連日映し出されていた。しかし、女の子は皆の願いも虚しく遺体となって発見された。


このとき、捜索の模様を見ていた私は直感的に「お父さんが犯人なんじゃないの?」って思った。なんでそう思ったのかわからない。でも、かなり確信めいたものがあった。そしたら数日後、お父さんが逮捕された。すると、各テレビ局がお父さんの未公開映像をたくさん流し始めた。話によると取材スタッフもお父さんが怪しいと睨んでたらしい。


普段の私は鈍感な上に理詰めで考えるタイプ。霊感も直感もまるで働かない。状況証拠を元にした脳内探査も行なわず、直感で犯人を確信したのはこれ1回だけ。でも、取材スタッフはこのとき既に知っていたんだよね、お父さんが犯人だってことを。もしかしたら、放送された映像の中に「お父さんが犯人です」という取材スタッフからのメッセージが盛り込まれていたのかもしれない。



・・・なんてことを、『放送禁止』シリーズを見て思いました。検証できないのが残念。