『運命じゃない人』を観た(@ユーロスペース)

上映後に内田監督withいとうせいこうトークショー付きでした。デカイ方の劇場で、開場時は7割ぐらいの入り。「意外とそんなもんなのかなあ」と思ったら、始まる頃には満席になってた。30代中心に7割方女性。


映画の詳細は以前の日記を参照。


独身サラリーマンの青春映画…だったはずなのに、話が進むにつれ徐々に明らかになってゆく主人公・宮田君の果てしないお人好しぶり。何も知らず全力ではしゃぐその姿が実に可笑しく切なくて、人間の営みを神目線で見てると、世の中には知らなくていいこと、知らないからこそうまくいってることがいっぱいあるんだろうなって気がしてくる。「30過ぎたら、もうクラス替えとか文化祭とかないんだよ」って、30過ぎには身にしみるお言葉(客層が客層なだけに場内でも一番ウケてた)。観てる間は「おー、あそこがこことつながるのかあ」ととても楽しんだけど、終わってみると案外あっさりとした話だったなという印象。昔、フジでやってた『3番テーブルの客』を思い出し、できればいろんな国でリメイクしてもらって、いろんなバージョンを観てみたいなと思った。組長は絶対あの二人がキスしたと勘違いしてる(笑)。