『真夜中の弥次さん喜多さん』を観た(@シネコン)

先週末に観てきました。客は100人位でほぼ満席。20代中心で女子の方が多目だけど、男同士で来てる率が久々に高い映画でした。


映画の詳細は以前の日記を参照。んで、感想です。

いやー、笑いましたね。前半は文句無く面白かったです。冒頭のテトリスから心鷲掴みで、先の見えないギャグの連射攻撃にやられっぱなし。本人が演出してるせいなのか、豪華キャストによる歌あり笑いありの時代劇なせいなのかは分からないけど、クドカン脚本作品の中で「舞台っぽい」と感じたのはこれが初めてでした。客の笑いの起こり方も、通常のギャグ映画の時となんかちょっと違ってたし。ただ、後半はちょっと長かった。少なくとも、映画をはしごした3本目に観る映画ではなかったと自己反省。前半の息をもつかせぬギャグてんこもりですっかり満腹になってしまい、《リヤル探し》自体に興味が無かったせいもあって、後半戦の暗くまったりした雰囲気で一気に集中力が途切れてしまった。良々くんオンパレードと「お米とぎます」の緊迫感でなんとか乗り切りはしたけど、登場人物の誰かに板尾創路のような《底なしの闇》があればもうちょっと乗れたのかもしれない。ただその一方で「次に観た時はきっとこの長さが丁度いいんだろうな」とも思ったりする。なんか『マインド・ゲーム』に似てるんだ。あの映画も前半ものすごい飛ばしていて、中盤からしばらくまったりしたシーンが続くんだけど、そこで気持ちがだれてきちゃって「少し長いなあ。もうちょっと短くてもいいのに」って気分になった。でも不思議なことに、次に観た時はそのまったりした時間が全然長くないんだ。新たな発見もいっぱいあって、むしろもっと観ていたいぐらい…。『弥次喜多』も先の読めない面白さで前半ぐいぐいと引っ張ってゆく映画だから、次に観た時はもっと余裕を持って後半戦を楽しめるのかもしれない。ま、こればかりはもう一度観てみないことには分からないけどね。


豪華キャストの中でも、研ナオコの存在は懐かしかった。・・・と言っても、しばらく見てないから感じる懐かしさではなく、「子供の頃に見てた研ナオコってこんなだったよなあ」という懐かしさ。『カックラキン大放送』とかに出てた頃の研ナオコは格好良かったんですよ。少なくとも自分にとっては。それを思い出した。いつから世間に媚び売るようになっちゃったんだろうな。。。


クドカンの脚本は“クドカン節”と言われるほど特徴的だけど、『弥次喜多』を観る限り、なんだかんだ言ってもいろいろと各監督の色が入ってたんだなと気付かされる。そこら辺をいまいちど確かめたいので、次回は是非ともオリジナル現代劇でお願いしたいです。