中原俊監督『櫻の園』で映画デビューを果たした二人の女優がいる。2年生の舞台監督“城丸香織”を演じていた宮澤美保と、ドスのきいた3年生“久保田麻紀”を演じてた梶原阿貴。あれから15年を経た今、女優としてそれぞれの道を歩んできた二人が、自分達のいまの思いを映画にしたいと作り始めた『苺の破片』が今週末から公開される。二人に共鳴しプロデューサーを買って出たのは、『櫻の園』から多大なる影響を受けたと自認する漫画家の高橋ツトム。本作では、『櫻の園』の中原俊と共に共同監督も務めている。何故、高橋ツトムなのか、、、出会いのきっかけはテレビ版『スカイハイ』。これに出演した宮澤美保が、打ち上げの席で高橋ツトム*1と出会ったことから映画制作の話が動いていったらしい。そこら辺の詳しい経緯は高橋本人の口から語られているのでこちらを参照されたし。ちなみにテレビ版『スカイハイ』の第1回、第2回の監督を務めたのは中原俊。
『苺の破片』 2/19(土)〜3/18(金)まで
【監督】中原俊/高橋ツトム【脚本】MicA【撮影】柳田裕男
【出演】宮澤美保/梶原阿貴/小市漫太郎/余貴美子/カルーセル麻紀/甲本雅裕/石橋蓮司/押尾学/木村佳乃
91min/2004年
□上映館:アミューズCQN
“いま咲きほこってもいいですか? 満開のサクラみたいに”
【STORY】人気漫画家の猫田イチゴ(宮澤美保)は、12年前に描いた傑作『チェリーロード』を越えることができずスランプに陥っていた。売れっ子のときから彼女を支えてきたマネージャー知子(梶原阿貴)は、今やマイナー雑誌に連載を持つだけとなっていたイチゴの苛立つ姿を、どうすることもできずにただ見守るしかなかった。ある日、トラックにはねられたイチゴが目を覚ますと、目の前に広がる海岸に、高校時代の憧れの先輩・楠瀬(押尾学)の姿があった。でもそんなはずはない。彼は12年前、バイク事故でこの世を去ったのだから…。『チェリーロード』のラストは、楠瀬をモデルに描いた少年がバイク事故で死ぬシーンで幕を閉じる。楠瀬が死んだのはその直後。自責の念にかられたイチゴは、以来思うようにマンガが描けず苦しんでいたのだ。しばし流れる楠瀬との幸福な時間。再び目覚めた病院のベッドで、続編の執筆を決意するイチゴだったが……。
公式BLOG 猫田イチゴノカケラ
関連SITE 高橋ツトム Official Site 69
2/19(土)12:30の回上映後に初日舞台挨拶あり。ゲストは中原俊監督、高橋ツトム監督、宮澤美保、梶原阿貴、押尾学を予定。当日朝8:00より整理券配布(一人2枚まで)。また3/5(土)17:00の回上映後にトークショーが催される。ゲストは宮澤美保、梶原阿貴、富樫森、篠原哲雄、原正弘を予定。
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*1:いわずとしれた『スカイハイ』の原作者。