『百年の絶唱』&井土紀州特集まもなく公開(1/22〜2/4まで)

雷魚』『RUSH!』『HYSTERIC』といった数々の瀬々作品に共同脚本として関わり、近年では左翼評論家としても知られる井土紀州監督渾身のドキュメンタリー『レフト・アローン』が、来月2/5(土)より渋谷ユーロスペースにて待望のロードショー公開を迎える。それを記念し、彼がこれまで監督・脚本家として関わってきた作品の中から、監督作『百年の絶唱』、脚本作『雷魚』を始めとする計8作品がセレクトされ、今週末から渋谷のアップリンク・ファクトリーにて一挙上映される。瀬々監督曰く、虫や魚といった小動物に何かをこめるというのは井土さんの感性らしいので、そこら辺の根幹も監督作より窺い知ることができるかもしれない。

映画『レフト・アローン』公開記念
『百年の絶唱』リバイバル上映+井土紀州監督作品セレクション  

□上映期間:1/22(土)〜2/4(金)まで □料金:1200円(1ドリンク付き)
□上映館:渋谷アップリンク・ファクトリー ※上映時間はこちらを参照


【監督作品】 
『百年の絶唱(1997年/87min/8mm→16mm)
【監督】井土紀州 【出演】平山寛、葉月蛍、佐野和宏、坪田鉄矢、加藤美幸
“中古レコード屋でアルバイトをする青年・平山。失踪した男が残したレコードを引き取るため部屋を訪れた平山は、そこでこの世のものとは思えぬ異様な声を聞く。それが全ての始まりだった。レコードを返せと平山に付きまとう女。抜けた歯。血痕を這うなめくじ。留守番電話に吹き込まれた口笛。古いレコード。廃墟の小学校。ダムの底に沈む村。木箱に閉じ込められた行き場の想い。やがて、平山に失踪した男の記憶が浸透し始める。もう誰の記憶かわからない。平山はつき動かされるようにある目的に向かって行動を起こした…。”


ヴェンダースの友人』(2000年/75min/DV-cam)
【監督】井土紀州 【出演】山本均、高岡茂、光山明美、豊川忠宏
”東京で『三枚のアメリカのLP』を中心にヴィム・ヴェンダースの初期の作品がたった一度だけ上映されたことがある。井土はその会場で、十年ぶりにある友人と再会した。これは、その友人との交友を軸に「映画における歌」を考察していくドキュメンタリービデオである。”


『第一アパート』(1992年/58min/8mm)
【監督】井土紀州、吉岡文平 【出演】吉岡文平、本田孝義、山口博之高橋和博、遠藤葉子
“主人公の男は正体不明の不安と頭痛に悩まされている。その謎を解く鍵は、男が幼少期を過ごした場所にあった。男は謎を解明するため故郷に向かうのだが、果たしてそこには何があるのか・・・未知の場所に深く深く入り込んでいくカメラ、奇妙な夢、魚の死骸、古いレコード、朽ちていく土地・・・『百年の絶唱』につながっていく様々なモチーフがモノクローム・パートカラーの映像で重層的に描かれていく。”


『蒼ざめたる馬』(2004年/39min/DV-cam)
【監督】井土紀州 【出演】弓井茉那、成田里奈、東美香、大沼幸司
”とある地方都市のマンションの一室。浴室に横たわる男の溺死体。息を切らせて立ちすくむ三人の女。深夜、死体を載せた車が山道を疾走する。彼女たちには大いなる悲願があった。年長のマユミは言う。「金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏になる。それがこの社会のカラクリだ。だから私らは闘わなければならない」。そして、彼女たちは次々と計画を実行していく・・・京都国際学生映画祭2003のスタッフが、井土を招いて制作した短編作品。”




【脚本作品】※4作品とも監督は瀬々敬久、脚本は瀬々&井土紀州
雷魚(1998年/75min) 出演:佐倉萌、伊藤猛鈴木卓爾
”昭和63年3月。田舎町のモーテルで惨殺された男の死体が発見された。殺したのは数時間前にその男に始めて会った女であった。「人を殺すってどんな感じですか?」二人を目撃した男の奥底から吐き出された疑問を女にぶつけるー。実際の事件を題材に人々の深淵で複雑に絡み合う愛と狂気、人間の業そのものを表現した作品。”


『汚れた女(マリア)』(1998年/79min) 出演:吉野晶、諏訪太朗
”嫉妬と邪推の果てに、同僚を殺した主婦とその殺された女の夫のタクシードライバー。欺瞞と秘密の間で言いようのない殺意が交錯する。奇妙な逃避行の果てにかいまみれる真実…。”


『終わらないセックス』(1995年/64分) 出演:工藤翔子、川瀬陽太、伊藤猛
”全く別方向に進む二つのストーリーをオートリバース形式でとらえ、映画における時間軸の定理に挑戦した作品。繰り返すことにより日常はより日常化し、そこにおいて人間の本能である欲望の実態を終わらない時間として表現した傑作である。”


『RUSH!』(2001年/110min) 出演:哀川翔キム・ユンジン柳葉敏郎 、大杉蓮
”大金を巡って右往左往してかけずり回るクライムムービー。展開も結末も異なるいくつもの物語が勝手に並走してく。そこに親子の葛藤、カルチャーギャップ、追走劇、恋愛などがさらに複雑に絡み、結末に向けて突っ走るかに見えたーしかし!そこで起こることは本当の結末ではなかった。”


 ※『RUSH!』以外の3作はDVD版での上映


尚、以下の日程でトークショーとライブが行なわれる。

2/1(火)『第一アパート』上映後
 ゲスト:井土紀州高橋洋
2/2(水)『第一アパート』上映後
 ゲスト:井土紀州澤井信一郎
2/3(木)『蒼ざめたる馬』上映後
 ゲスト:井土紀州森達也
2/4(金) ※上映なし 2500円
 『レフト・アローン』の音楽を担当した太陽肛門スパパーンによる特殊ユニットライブ


ちなみに本日ユーロスペースで行なわれる『1stCut2004』トークショーに井土さん出ます! 詳細はこちら



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