続・ノロウイルスに罹る

おかげさまですっかり復調したわけですが、せっかくなので食中毒の検査結果を聞いてきました。


結果は「赤痢チフスサルモネラ菌、ピブリオ、コレラ大腸菌カンピロバクターに関しては全て異常なし。牡蠣食べて24時間もしないうちに発症したのなら、たぶんノロウイルスでしょう」とのこと。「え!? ノロウイルスの検査しなかったんですか?」と聞いたら、「高いからしなかった」だと(爆)。「そんなせっしょうなー」と思ったが、ノロウイルスコレラ大腸菌のように培養によって細菌の有無を調べることが出来ないらしく、そのせいで検査手法がややこしくなり、培養で検査できる細菌に比べ検査の値段が割高になるんだそうだ。「いくら?」って聞いたら「2万円」だって(高っ!)。それに、そもそも「ノロウイルス」は昔からあるポピュラーな細菌で、2,3日もすれば治るのが普通。しかもこの時期牡蠣にあたる原因のほとんどがこれなんだそうで、医者から「どーしても検査したいならしてもいいけど?」と聞かれたけど、ノロ認定証をもらうためだけに2万も払うのはバカらしい…(しかももう治っちゃってるし)。というわけで、丁寧にお断りいたしました。


そういや、ニュース見てると、ノロの検査結果をあげてるのって集団食中毒にかかったとこばっかなんだよな。個人の分はあがってきてないみたい。それってこういう仕組みだったのか。例えば、家族4人が食中毒になって、その検査を自己負担でやったら8万円(!)。たかが2,3日で治る病気に8万円なんて、お金持ちか物好き以外やらないって(笑)。



ちなみに、マスコミが連日報道してくれてるおかげで巷でも大騒ぎになってるノロちゃんだけど、厚生省に言わせれば「流行は平年並み」らしい。

ノロウイルス感染、4700人以上に
http://news.tbs.co.jp/20050111/newseye/tbs_newseye1109399.html


感染性胃腸炎の元凶であるノロウイルスの猛威が止まりません。千葉や愛媛などでも高齢者が相次いで亡くなるなど、感染が全国に広がっています。JNNのまとめでは、全国の感染者数は4700人以上に上っています。


(−中略−)


「高齢者の施設の中ではきちんとしたマニュアルを作って、例えば、汚染された便であるとかオムツを処理する際、使い捨ての手袋を使うとか、そういうものを拭いたりする雑巾などを使い捨てにするとか、熱湯消毒をきちんとすることなどをやるべき。一般の家庭では、この病気自体はそれほど恐い病気ではないので、あまり心配しなくてもいい。ただ、高齢者や子供がいる家庭では夏だけでなく、冬も食品を加熱する。このウイルスは85度で1分間加熱すると、死滅するので、加熱をきちんとすることで予防することができる」(山野美容芸術短大 中原英臣教授)


厚生労働省などは現時点で、この冬のノロウイルスの流行は平年並だとみています。


「明らかなデータはないので、確固たることは申し上げられないが、(集団発生の件数は)決して多くはないと思う」(国立感染症研究所 谷口清洲氏)


しかし、高齢者の重症患者が相次いでいることから、高齢者施設などを中心に感染性胃腸炎が集団発生していないかどうか、全国で緊急調査を行うことを決めました。


お年寄りは脱水症状や、嘔吐物が喉に詰まって窒息するケースが多いようだから、介護の必要なお年寄りをかかえているご家庭などは注意するにこしたことはないね。