『ヴィタール』まもなく公開(12/11〜2/4まで)

遺体解剖を題材にした塚本晋也監督の最新作『ヴィタール VITAL』が今週末から公開される。個人的な話になるが、今年は“死・死体・遺体・人体”に関していろいろと考えさせられる年だった。『ヴィタール』については、“遺体解剖の話”だと知って以来、『イノセンス』『人体の不思議展』『死化粧師オロスコ』に続く<本年度“人体の不思議”シリーズ>の完結編として位置づけていたので、何が何でも今年中に観に行ってやる!と意気込んでいる次第。公式サイトの【人物/Director's Statement】に、本作を作るに至った経緯が監督自らの言葉で綴られているけれど、「人の意識はどこにあるのか?」という問いについて、塚本さんなりの答えがきちっと提示されているのだとしたら非常に楽しみ。尚、エンディングテーマは Coccoが担当。


『ヴィタール』 12/11(土)〜2/4(金)まで


【監督・脚本・撮影】塚本晋也【音楽】石川忠
【出演】浅野忠信/柄本奈美/KIKI/岸部一徳/國村隼/串田和美/りりィ/木野花/利重剛
86min/ビスタサイズ/2004年
□上映館:アミューズCQN(〜1/21まで)/K's cinema



【STORY】事故で全ての記憶を無くした博史(浅野忠信)は、医学書にだけは興味を示し、医学部に入学する。解剖実習で、博史の班には若い女性の遺体が割り当てられた。空白を埋めるかのように解剖実習にのめり込む博史は、失った記憶を取り戻しつつ、現実とは異なる、記憶を越えた世界を生き始める。それは涼子(柄本奈美)という女性と自分が一緒に過ごす甘く切ない世界。現実を見失い、死体さながらになってゆく博史。一方、実習室では、そんな博史に女子学生・郁美(KIKI)がもどかしい想いを抱えて詰め寄っていく……。


アミューズCQNでは12/11(土)10:40の回上映後、13:00の回上映前に舞台挨拶あり。ゲストは塚本晋也監督、浅野忠信、KIKI、柄本奈美を予定。当日朝8:00より整理券配布(一人2枚まで)。続いて、K's cinemaでも12/11(土)13:00の回上映後、15:00の回上映前に舞台挨拶あり。ゲストは塚本晋也監督、浅野忠信、柄本奈美、KIKIを予定。


ちなみにスチールを担当している天満眞也氏のサイトで、『ヴィタール』他塚本作品のスチールを多数見ることが出来ます。


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