腕前は認めるよ、でも発表の場はここじゃないだろ

ワイドショーといえば、<犯行状況再現CG>に時々すんごくリアルなのがあって怖い。“非常口マークの人間”みたいに、丸と四角で構成されたシンプルな造形のキャラクターを使いつつ、いや、それを隠れ蓑に、シンプルなキャラクターにすんげーリアルな動きをつけてるのをたまに見かける。あれはねえ、やりすぎ。子供が見たらトラウマになるって。


私が見た中で一番怖かったのは、たぶんテレ朝の「スーパーモーニング」だと思う。ロリコン男が小一女児を殺害した事件の再現CG。とあるマンションに住んでる小一女児が行方不明になった。犯人は被害者の家の隣に住んでる男。その男が、家に帰ってきた少女に声をかけて、無理矢理自分の部屋に連れ込み、なおも抵抗する少女を殺害するまでをCGで再現してるんだけど、玄関口で「いや!いや!」って頭をふりながら逃げようとする少女。その腕をひっぱってゆく男。抵抗虚しくひきづられる少女。部屋の中へと連れ込まれ激しく抵抗し続ける少女。その首を絞める男。ぐったりなる少女。これら一連の動作がCGで見事なまでにリアルに再現されていたのだが、特に少女が嫌がる様とぐったりなる様がモーションキャプチャーかと思いたくなるほどの出来で、キャラクターがシンプルなだけに、<人形を使ったロリコン殺人映像>を見せられているようでもあり、妙に気持ち悪かったのを覚えている。腕を見せたいのはわかるけど、あれはやりすぎだ。