ホラー漫画界の巨匠・日野日出志の作品がついに実写化されます。その第1弾が明日から公開される『日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場 第一夜』。今回監督に起用されたのは、今年『独立少女紅蓮隊』で監督デビューを果たし、10/16(土)から公開されるホラー番長シリーズの助監督を務めている安里麻里、人気OVホラー『ほんとにあった!呪いのビデオ』(以下『ほん呪』)を手がけ、先日TBS「日本のこわい夜/くも女」でTV進出も果たした中村義洋、同じく『ほん呪』出身で今年『呪霊 THE MOVIE 黒呪霊』で劇場長編デビュー、「日本のこわい夜/大生首」でTV進出も果たした白石晃士の3名。
『日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場〜第一夜〜』 10/2(土)〜10/22(金)まで
各48min/ビスタサイズ/2004年
□上映館:テアトル池袋(21:20〜レイトショー)
『地獄小僧』
【監督】安里麻里【監修】高橋洋
【出演】山本未来/津田寛治/正司花江
“愛するひとり息子・大雄を交通事故で亡くし、途方にくれるせつの前に、怪しげな老婆が現われた。老婆から大雄を蘇らせる方法を伝授されるせつ。しかし、蘇った大雄の体は、腐乱が始まり、まるで化け物。もとの人間に戻すべく、生きている人間の臓器を移植するせつだったが、人間に戻った大雄は再び怪物に…。怪物となった大雄はもはや誰もとめられない。次々と犠牲者が増える中、事件の匂いを嗅ぎ付けた一人の刑事がせつの屋敷を訪ねてきた……。”
『わたしの赤ちゃん』
【監督】中村義洋
【脚本】寺内幸太郎
【出演】有坂来瞳、池内万作
“ホラー映画の脚本執筆が思うように進まない梅木。臨月を迎える妻・秋子と検診の為産婦人科に行った時、突然トカゲを身篭る夫婦の話を思いついた。「妊娠中なのに不謹慎だ」と妻に言われながらも書き上げた脚本の評判は上々。撮影も順調に進む。しかし、、、現実に生まれてきた梅木の赤ん坊も、半分爬虫類という脚本よりグロテスクなものだった。不気味な赤ん坊と、それをいとおしく腕に抱く妻。脚本の世界と酷似する現実に困惑した梅木は錯乱状態に陥り……。”
『怪奇!死人少女』
【監督】白石晃士
【出演】前田綾花/長塩香津美/森下能幸/丹古母鬼馬二/江藤漢斉
“医者から突然「死亡」と診断された百合(前田綾花)。身体は普通に動くのに、傷口から徐々に腐敗し悪臭を漂わせる彼女に、不快感がピークに達した家族は、百合を焼却すべく灯油を手に迫ってくる。家から逃げ出した百合は、奇妙な中年男に拉致され見世物小屋へ。黒服の男たちの前で踊らされ腐敗した体を見世物にされる百合。山奥に逃げ込むが、そこに再び現われたのは……。”
10/2(土)は初日舞台挨拶あり。ゲストは日野日出志(原作)、高橋洋(監修)、安里麻里監督、白石晃士監督ほかを予定。
えっと、実はですね、『日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場』というのは全部で6作作られていまして、今回上映されるのはそのうちの3本。しかしレイトショーなもんで、同日に3本連続上映というのは無理。そこで、2本1組で日替わり上映されることになったんですが、これだと3作見るためには2回観に行かなきゃいけない。しかも1本ダブりが出る。それはイヤ、、、という節約に敏感な皆さんに耳寄りな情報です。昨日もご報告しましたが、10/23から開催される「スーパーインディーズ映画祭2004」の“プログラムH”として、10/29(金)19:00から「日野日出志ザ・ホラー怪奇劇場」のうちの2作品がテアトル池袋で特別上映されます。1本は、今回上映される安里麻里監督『地獄小僧』、もう1本は12月に公開される熊切和嘉監督『爛れた家 蔵六の奇病より』。ここでこの2作を見ておけば、本公開時には残りの作品がカップリングされてる日に各1日づつ行けばいいので非常にお得。整理番号付き前売り券は既に発売中なので、チケットGETはお早めに!
※12月に公開される『〜第二夜』のラインナップはこちら(id:eichi44:20040608#p1)
【関連記事】
あの人は今こうしている 怪奇漫画家・日野日出志 (ゲンダイネット)
完成披露試写会(2004/9/27 TOKYO FMホール)
安里麻里監督インタビュー