志賀昆虫

渋谷駅からイメージフォーラムに行く途中、1ブロック手前ぐらいに「志賀昆虫」という看板を掲げたちっちゃな店舗がある。幾度と無く通っていた道だけど、先日友人とイメフォに行った際、「どうしても一度入ってみたかった」と言われ立ち寄るまで、そこにそんな店があることすら知らなかった。


中に入ると、所狭しと昆虫の標本がずらっと並べられていて、「あ、標本屋さんなんだ」と一目で了解。レジ前には虫取り網や標本グッズもたくさん並べられており、『天国の青い蝶』のちらしもさりげなく飾られていた。お店の正式名称が「志賀昆虫普及社」なので、虫に関することならなんでもよさげ。ほんとに狭いちっちゃい店舗で、うちらの後から、いかにも昆虫標本しそうな“ちび冬彦さん”もどきのメガネ少年二人が母親に連れられ入ってきたら、もはやお店は満員状態。でもこれ、昆虫好きな少年は来た方がいいよー。心躍るよー。なんてたって、ヘラクレスとかネプチューンとかこんなかんじの強そうなオオカブトムシがいっぱい飾ってあるわけですよ。「すっげー、ヘラクレスだー!」 そりゃあ少年も叫ぶさ駆け寄るさ。お値段は、チーン、、、どれもこれもウン万円クラスでございます。中でも個人的に目をひいたのは、ひとりだけ柄の違うやつ。白と黒のエクスタシー。名前は長いので忘れたが、目にした瞬間「おお、ゼブラーマン!」と心の中で叫んでしまった。「2」が作られる時は、是非哀川翔の家で飼って欲しい。出動の際には「ゼブラウイング」として活躍するのだ。


その後もおじさんが標本買いにきたり、何げに繁盛してるので家に帰りネットで調べたら、知る人ぞ知る超老舗有名店だった。友人は悩んだあげく、2000円ぐらいの蝶の標本をお買いあげ。「え、そんな趣味があったの?」「いや、ないけど」 自分も緑に輝くカブトムシ型コガネムシが欲しかったけど4000円だったのでなんとか衝動買いを思いとどまった。店員さんは気むずかしいオヤジさんではなく、ちょっと歳のいったにこやかなオネイサンなので安心してタダ見できます。暇のある方はイメージフォーラムに行く途中、ちょっと覗いてみるのも一興ですよ。夏だし。


関係ないけどこのカブトムシ、欲しい・・・。すんげー、ツノがいかしてる。夜になると光ったりしないの?