瀬々監督、もしかして久々にサービスショット満載ですか?

朝起きると真っ先にテレビをつける。仕事から帰ってきても真っ先にテレビをつける。家に居る間はずーっとテレビつけっぱなし。テレビつけながら本を読み、音楽を聴き、パソコンに向かう。時計代わりにテレビを“ながら見”するようになって、もう10年以上は経つのか。大人の生活だ。これでも小学生の時分は、1日2時間しかテレビを見せてもらえなかった。夜9時以降はテレビを見ちゃいけなかった。反動って怖いなあ…。野球シーズンや特番シーズンは放送時間がどんどん深夜にずれこむので、気が付くと2時3時。平均8時間睡眠のあの頃がウソのような大人の生活。


今日は夕立がすごかったので、スコールがおさまってるうちに帰ろうと、定時であがり寄り道せずに帰宅。いつものようにテレビを付けて夕飯の支度をしてたんだが、たまたまCX『スーパーニュース』にチャンネル合わせたら、「性同一性障害」に悩む女性たちの特集をやっていた。出てきたのは“カズマ”という役者志望の女性。本名は“和子”。男としてタレント事務所に登録してるが、実際は女性なだけになかなか男の役など回ってこない。需要がない、という厳しい現実。化粧してスカート履いた女役で舞台に立ったこともあるが、自分はそんなことしたくて役者になったんじゃない。母親には5年前にカミングアウト済みだが、いまだ理解して貰えない。如何ともしがたい現状、容赦なく突きつけられる性の壁に「チクショー!」と苛立つ日々。彼の演技の講師兼マネージャーである男性はこう言った。「女性である彼にあえて男役をやらせる理由がない。それを彼自身が理解できないうちはむずかしいだろう」


 そんな彼がこの夏、映画に出た・・・


というナレーションでピーーン! 記憶の断片がビビッとつながり、思わず料理の腕も止まる。見ている間はまったく気がつかなかったが、「そうだ! この顔・・・ユダだ!」 すぐさま画面に近寄り食い入るように見つめると、案の定、エロス番長シリーズ『ユダ』の映像が流れ出す。彼、本多一麻は、今夏公開される瀬々敬久監督作品『ユダ』で、性同一性障害の“ユダ”を演じている。流れたのは、前に紀伊国屋トークイベントで見た予告映像とは違い、カズマの出演シーンをメインに厳選されたものだった。ラストにどっかの寂れた家屋群が映ったのだが、これがもう、、、(嬉)。良い! すこぶる良い! 久々に風景サービスショット満載な予感。どこでロケしてきたんだろうなあ…。期待高まります。


そんなわけで、映画番長第2弾「エロス番長シリーズ」の公開は8/21(土)からです。場所はもちろんユーロスペース紹介ページも出来ました。第1弾『ワラ番長』シリーズを3作見た人は、次の1回無料になるので、ポイントカードは忘れず持参してくださいね。



しかし、まさかフジテレビが宣伝してくれるとは・・・