2003年の主演女優賞は寺島しのぶが総ナメという形になった。残すは日本アカデミー賞のみ。
長年恋人関係にあった市川染五郎に、二股かけられたあげく捨てられたという恨み節の貪底人生から、「あてつけヌード」と揶揄されながらも壮絶なハングリー精神を発揮して、わずか1年で人生の勝ち組に転じた女優魂は、もはや天晴れと言うしかない。一方の染が、結婚により仕事面での運気も上昇するかと思いきや、ここ数年高視聴率をキープしてきたテレ東年末時代劇『竜馬が行く』で、主役をはりながらも予想以上の低視聴率に泣かされたり、月9『プライド』のドラマ自体の不評など、俳優としてうだつのあがらない状態が続いてるだけに、寺島自身笑いが止まらないだろう。
これまでに受賞した賞は以下の通り。
■報知映画賞(『赤目四十八瀧心中未遂』)
■東京国際映画祭(『ヴァイブレータ』)
■日刊スポーツ映画大賞(『赤目四十八瀧心中未遂』)
■ヨコハマ映画祭(『ヴァイブレータ』)
■キネマ旬報ベストテン・主演と新人の2冠(『ヴァイブレータ』『赤目四十八瀧心中未遂』)
■毎日映画コンクール(『赤目四十八瀧心中未遂』)
■ブルーリボン賞(『ヴァイブレータ』『赤目四十八瀧心中未遂』)
■日本映画批評家大賞(04/02/10追加)
□エランドール新人賞(04/02/13追加)
■第25回東ナント三大陸映画祭(海外、『ヴァイブレータ』)
−追記(2004/2/20)−
『赤目四十八瀧心中未遂』の演技で日本アカデミー賞もとりました。主演女優賞10冠達成で文字通り2003年度の映画賞ほぼ総ナメとなりました(獲ってないのは東スポ映画大賞ぐらいか)。
というわけで、彼女を受賞へと導いた2本を紹介。どちらも単館上映中。