雑感

CMスキップに関する大きな誤解

一般視聴者が「CMスキップによってCM効果が無価値化してるのではないか?」と危惧してる事実にショックを受けた放送関係者さんが、こんな苦言を呈していました。 CMスキップに関する大きな誤解(@放送局の裏の裏。) 何がショックかと言うと、 CMスキップ=…

否定的な意味で使われる「意味不明」という感想

最近いくつかのことが頭の中をグルグル回ってる。そのうちのひとつがコレ。 ここのところ、ホラー映画の感想を読んでると「意味不明」って感想をよく目にする。読解できない受け手が悪いのか、伝わるように作らない送り手が悪いのか、恐怖のツボがあわないだ…

ながら族から一言

時々いろんなとこで浮上してくるこの記事↓ 金持ち、勝ち組、インテリはテレビなんか見なくなった(by大橋巨泉) 言及されるたびに沸きあがる疑問があるのです。ひっかかってるのは↓この一文 (米国では)ビル・ゲイツもブッシュ家も、ニュースやスポーツ中継…

真に「消費する」とは、こういうことなのかもしれない

はてブ経由でものすごい瞬間を目撃した。これぞまさに客と作り手の真剣勝負(いや、客から作り手への真剣勝負?)。演劇ってなんて怖い世界なんだろう。 覚えてる人はいるだろうか。昨年の3月、「NNNドキュメント」で“ニート”を題材にしたドキュメンタリー…

配給に関する興味深いインタビュー

『ホテル・ルワンダ』絡みで、面白いインタビューがあった。ロングインタビューを受けているのは、本作の配給に名乗りを挙げてくれたメディア・スーツの関係者さん。配給に至る経緯から、ミニシアター系で上映される外国映画の買い付け、宣伝、劇場探し等につ…

曖昧になって気づいたこと

私は“CG”がキライです。ものすごくキライです。というか、好きになるわけにはいかないのです。なんてったって奴等は、モデルアニメを駆逐し、特撮映画のメイキング映像から《驚き》を奪った張本人です。そう簡単に認められるかっちゅー話です。 でも最近「…

検索されない公式サイト

あーもうイライラする! 前々から映画の公式サイト作ってる人に言いたかったことがあるので今日はぶっちゃける。 画像やflashだらけの凝りに凝って作った公式サイト、たくさんありますね。いまどきテキストだけという方が珍しい。 しかしそのせいで、特定の…

逮捕前に犯人がわかっちゃったら黙っていられる?

数年前に、小さな女の子が行方不明になる事件があった。村中総出で山の中を捜索したが見つからない。テレビでも捜索の模様が毎日のように取り上げられ、「どうか娘をみつけてください」と懇願するお父さんの姿が連日映し出されていた。しかし、女の子は皆の…

賃貸住宅で自殺を考えてる人と殺人を犯そうとしてる人は必読のニュース

こんなニュースが出てた。 事件で借り手つかない 空室補償へ互助会 民間の賃貸住宅で自殺や殺人事件が発生し、借り手がつかなくなった場合、家賃相当額を当面補償する全国初の互助会が発足した。「怖い」などと敬遠され、経営破たんしたケースもあるが、住宅…

特撮ヒーロー番組は誰の為にあるのか

大幅な路線変更により既存ファンから多大なる顰蹙を買ってる『仮面ライダー響鬼』。私はたまに観てるぐらいなので今回の件については完全な傍観者だったけど、この件に付随し、「特撮番組のあり方」について、聞き捨てならない意見があちこちから浮上してき…

36才なら土ワイの天知茂版も見てると思うのだけど、どうよ?

「乱歩に影響受けた」自殺サイト殺人の前上容疑者インターネットの自殺サイトを利用した連続殺人事件で、逮捕された人材派遣会社契約社員・前上博容疑者(36)が大阪府警の調べに対し、「快楽殺人をテーマにした(推理作家の)江戸川乱歩の小説を中学生の…

言語のビジュアル化と記憶

先日観た映画『姑獲鳥の夏』の感想を書いてるうちに、1年前に読んだある記事のこと思い出しました。 小説を読む際のビジュアル化 (@ARTIFACT−人工事実−) イラストがついていない普通の小説は、ビジュアルなしで読んでます。 最初にこの一文を読んだとき…

『ホテル・ルワンダ』とJホラーの意外な関係

中継がWOWOWに移って以来、すっかり興味が減退した米国アカデミー賞。それでも、一昨年の『頭山』や昨年の渡辺謙、『たそがれ清兵衛』のように日本勢がノミネートされていたり、自分の好きな作品が賞レースに絡めば、なんだかんだ言って気になるもんで…

テレビに関する気になる記事

視聴者企画番組、7月放送=「モラル」テーマのバラエティー−日テレ(時事通信) 視聴率操作事件を起こした日テレが、「作り手の発想だけで番組を作っているのでは…」という反省から、どんなテーマの番組を見たいか視聴者にアンケートをとり、それに基づいて番…

公式サイトはできるだけ早く立ち上げた方がいいかも

秋に公開される小泉今日子主演、 豊田利晃監督による映画『空中庭園』。詳しい情報が出たのが昨年の6月。うちもそのときに記事を載せたので(id:eichi44:20040629:p1)、以来「空中庭園 映画」「空中庭園 豊田利晃」といった検索ワードで定期的にアクセスが…

葬儀にまつわる奇妙な出来事

父親の葬儀はいま流行りの自由葬だった。実はうち、神主の家系なんで(といっても父は継いでないけど)、私が子供の頃などは「うちは神道だから金かからなくていいぞー」と言ってたはずだが、親戚の葬儀をいくつか取り仕切ってるうちに、慣習化した葬儀にま…

舞踏と幽霊描写

突然頭の中でつながったのでメモ。 かの土方巽は、“舞踏”のことを「命がけで突っ立った死体」と評していた。そして、かの高橋洋は、知り合いの脚本家が見たという幽霊について「幽霊の姿に最も近いのは死体だろう。深夜、自宅キッチンでふと振り返るとそこに…

ホラー映画の予告CMを考える

「怖い」「気分が悪くなる」「家族団欒のひとときをぶち壊された」と一部で評判の『THE JUON/呪怨』のCM。「時間帯を替えてくれ」「子供が見る番組内では流すな」という改善案のほかに、「放映前にテロップを流してくれ」などという案も出ており、それはな…

ホラー映画の怖すぎるCM

ホラー映画の宣伝における定番事例といえば、「撮影中に怪奇現象に見舞われた」「幽霊が映ってる」、最近だと「あまりの怖さに試写会で退席者続出」「怖すぎてCMにクレーム殺到!」あたりだろうか。特に「CMにクレーム殺到」っていうのは、宣伝部がちっこい…

富野由悠季による『マインド・ゲーム』講評

『マインド・ゲーム』が大賞を受賞した文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の審査講評が発表された。以下、公式サイトより抜粋。 アニメ先進国だからこそ、新たな気持ちで創作への挑戦を 富野 由悠季(アニメーション監督・演出家) デジタル技術が一般…

誰も知らない青木ヶ原樹海

今夜のNTV「スーパーテレビ・情報最前線」は青木ヶ原樹海特集だった。 冒頭で、旦那さんが樹海内で自殺したかもしれないと連絡を受け、心神喪失でフラフラになりながら、夜中にもかかわらず旦那を捜そうと真っ暗闇の樹海の中に入っていこうとする奥さんが出…

貞子VS伽椰子、どっちが怖い?

そういえば、まだ一度も『リング』『呪怨』を見たことが無いという“自称・怖がり”な人に是非試してもらいたいことがある。ほら、よくあるじゃん。『リング』と『呪怨』どっちが怖い?ってやつ。やはりこれは、同じ日に両方観て、風呂場で頭洗っているとき、…

「日本で撮れ」言うたのは、サム・ライミだった

キャストが語る「呪怨」ハリウッド版リメイク 『呪怨』がハリウッドでリメイクされると聞いたとき、「伽椰子と俊雄がアメリカ人になる!」と楽しみにしていた。しかしその後、「二人はオリジナルのまま。舞台も日本らしいぞ」と聞かされ不安がよぎる…。伽椰…

腕前は認めるよ、でも発表の場はここじゃないだろ

ワイドショーといえば、<犯行状況再現CG>に時々すんごくリアルなのがあって怖い。“非常口マークの人間”みたいに、丸と四角で構成されたシンプルな造形のキャラクターを使いつつ、いや、それを隠れ蓑に、シンプルなキャラクターにすんげーリアルな動きを…

事件の「その後」も報道してくれい

http://webnews.asahi.co.jp/ann_s_141015022.html 世田谷一家の地蔵ニュースを探してたら動画ニュースサイトを見つけた。こんな便利なサイトがあったなんて知らなかったよー。絶対、文明開化の波に乗り遅れてる>自分。いつからあるんだろう。過去30件分…

「映画の魔」に関する個人的メモ

死ね死ねシネマ 「見た以上後に引きずり、家に帰ってからも恐怖が続く決定的な存在が幽霊」 「幽霊に最も近似してるのが死体」 「(映画に出てくる死体は)ゾンビと呼ばれる独特のキャラクターであり死体ではない」 ゾンビ=特殊メイクを施した人間 ゾンビ、…

「映画の魔」に関する個人的メモ

『リング』『女優霊』の脚本家・高橋洋さんの寄稿した文章を集めた本『映画の魔』を買った。映画の魔作者: 高橋洋出版社/メーカー: 青土社発売日: 2004/09メディア: 単行本 クリック: 27回この商品を含むブログ (32件) を見るまだ読み始めたばっかだけど、い…

はてなって、ほんと業界の方が多いのだなと思った

なんか段々包囲されてる気がする。あまりうかつに「つまんない」とか書けないぞコラー!と思った。いや、つまんない時はつまんないって書いちゃうけど、いつ捕捉されてもいいように「つまんない」の一言だけにするのはやめようかと努力する。 そんな訳で「ほ…

青山ブックセンターが潰れた

記事:http://www.asahi.com/national/update/0716/032.html 写真:http://www.shinbunka.co.jp/news/04-07-16-photo.htm(Etsukoさん経由)はてなで激震が走ってるけど、町の小さな個人経営の本屋じゃなく、こういう名の通った大型書店が倒産するってことに…

噂の、ぱど厨・ぱどタウン

数年前、とある掲示板で大量の小中校生と共存しなきゃならないことがあった。「普通の小中校生」たちによる傍若無人な書き込み*1は、1日100レス以上に及び、たまにくる荒らしの方が「悪いこと」を「悪い」と認識してるだけ「まともな人間」に思えるほど…